そこはやっぱり経済的な事情により、
ノンブランドを貫かざるを得ない私たち夫婦。
今年に入って仕事に厳しさの増してきた夫が
新しいビジネスバッグを買うことになったんですね。
口うるさく心配症の嫁としては、
節約主義を貫くこともできましたが、
いや、それではいかん。貧乏くさいのはいかん。と思いなおし、
「カバンは男の戦友!ええもんを買おう!」とはっぱをかけ、
夫婦ともに手を携えて清水の舞台から飛び降りるつもりで
TUMIの皮のビジネスバッグを買いました。
TUMI、このとき初めて知ったんですけどね(笑)
はいはい、はいはい。みなまで言うな。
もっとおしゃれで、もっと高級な紳士バッグのブランドは多数あるでしょう。
しかし。
日頃から青山のスーツを愛用しているノンブランド紳士が
何を思ったか突然、「イタリア仕込みリッチ系実業家」を気取っても
周囲に要らぬ心配と憶測を呼ぶだけなので、
「多くのビジネスマンに愛用されている実用的かばん」を選んだわけです。
いやあ。それでも反響あったみたいですよ。
従業員数名のノンブランド社長(←夫のことね)が
これ見よがしに下げてきたカバンを見て
「おっ。TUMIですね。しかも皮じゃないですか!」とか
「おっ。オバマ大統領と同じですね!」とか、
いろいろ、おだててもらったようで、
上機嫌で帰ってきた
「やっぱ、みんな、カバンを見ているもんやなぁ?」
と今さらながら自分のこれまでの無頓着さと
周囲の観察眼に関心しておりました。
そして、本日。
わたしも電車のなかで
男性のカバンを観察していましたよ。
「ふむふむ。あれはこれくらいの価格かな」
「そうか。あれは軽いからな。使いやすいかな」
「でも、あの年齢なら、もうちょっと風格がほしいな」とか
いろいろ心のなかで判断しながらね。
あれ?わたし、さっそくイヤな奴?
ブランド慣れしていない者が
ちょっと高いものを持ったために(自分じゃないのに、しかも 笑)
バッグから人のあれこれを推測しようとしているなんて
イヤな奴だよ?。
いかん、いかん。
チャンネルを「無頓着」に変えよう。
そう思って、観察するのをやめました。
あれですね。
この程度の買い物で想像力を広げすぎて恐縮ですが、
よいモノは人に「誇り」や「自信」を与えてくれるかわりに
ちょっとだけ「イヤなところ」を与えるんじゃないでしょうか。
安いモノが「質素」とか、「堅実」を与えるかわりに
ちょっとずつ「鈍感なところ」を与えるように。
わたしも、今でこそこうですが、いつなんどき、
「よいモノ」ばかりで身を包むことがないとも限りませんので
くれぐれも気をつけたいなあと思いました(ププ)
それにしても、無頓着。
無関心とも、無神経とも違うチャーミングな言葉です。
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