テレビでは今、たくさんの人が
マイクに向かい「上を向いて歩こう」を歌っていますね。
「やっぱり、ええ歌やな~」と夫が言うので、
「うん、いい歌やね~」
「作詞は、永六輔!」
「そう!永六輔」
・・・・・・・
わたしもそのとき、まったくもって同じことを考え、
脳内の引き出しのどこに収納されているのか、
それは「あ」だったか、「か」だったか、「さ」だったかと
「脳内・頭文字別人名記憶引き出し」のなかを
あてもなく、さまよいはじめたところだったので、
夫の沈黙と
やや固まった背中と
じっーと空(くう)を見つめた視線の理由が
手にとるようにわかりました。
作曲家の名前が思い出せないのです。
嗚呼。
日本を代表する名曲中の名曲なのに!
全米ビルボード第1位を3週連続で獲得した
日本初の世界的大ヒット曲なのに!
ヒットはしたものの「SUKIYAKI」と名前を変えていて
日本人を複雑な思いに陥れた曲でもあったのに!
このたびの大震災でも人々の心を支える名曲なのに!
わたしたちとしたことが、まったくもって思い出せないなんて!
長い沈黙の後、おもむろに夫が
「ハチがつく」
「名前に?」
「サトウハチローかな?」
「いや。その人は・・・詩とか童謡とか。そっち方面な気がする」
「そうか」
「うん。ちなみに佐藤愛子のお兄さん」
「そんなことはどうでもええ」
ふたり、再び、沈思黙考。
どうも、今回は、手こずりそうなイヤな予感がします。
「出てきそう」なとき、
「引っ張りだせそう」なときに感じる、
あの独特のこそばゆいような「出る出る感」「そこまで来てる感」がないんですね。
「ハチはつくな。ハチローかな?やっぱり」
「岡八郎とか」
「いや、それは違う」
懊悩呻吟していた夫は、
ふと思いついたように顔をあげ、
「ほら、あの、ちあきなおみも、歌っていた
あの名曲の、ほら、あれも作曲した人や!」
と記憶を芋づる式にたぐり寄せ、
どうにかたぐり寄せることのできた唯一のヒントに、
藁にもすがるような思いで熱く期待しているのですが、
その連想の端緒となるべき曲の、
その曲名がまたもや思い出せないという皮肉な二重苦!
中村八大でした。
たしかに「ハチ」はついていましたが、
「ハチロー」方面からのアプローチで
果たして「ハチダイ」という
人類より魚類に多いような名前にたどり着けたか、
今にして思えば、はなはだ疑問だったと感じています。
ふたりの共同作業を経てもその名前は出てこず、
業を煮やしたわたしがネットで調べて
やっと「中村八大」だとわかったんですから。
「脳内頭文字別人名記憶引き出し」から自力で探しだし、
その名前を大きな声で口にし、
積年の恨みを晴らしたようにドヤ顔をする!
という中高年ならではの「脳のお通じ感」を味わい損ねた夫は、
ちょっと不満げでした(笑)。
ま、そんなことはどうでもいいのですが。
どうでしょう。
「上を向いて歩こう」をいろいろな世代の著名な方が
祈りをこめて歌う姿はとっても素敵ですが、
東北大震災で被災された方々は、
わたしたちよりも高齢の方が多いようですし、
坂本九ちゃんのオリジナル映像&歌唱による
「上を向いて歩こう」を流すってのも、
喜ばれるんじゃないでしょうか。(九ちゃん、素敵だし)
最後になりますが、
夫を二重苦の悲劇に陥れた
ちあきなおみの名曲は、「黄昏のビギン」。
わたしは即座に思いだし、
夫に即答することができたので、
「脳のお通じ感」を堪能することができ、
ことのほか満足いたしました(笑)
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