40代の「痛いファッション」調査

「お元気ですねえ!」と言って
私をがっかりさせた制作会社の男性ディレクターと
クライアントの女性担当者(30代半ば)と
おしゃべりしていたときのこと。

「40代のファッション」について話題が及んだ。


「40歳を越えて、何か気をつけるようになりました?」と私。

「汚い格好は避けるようになりましたね?。普段もジャケットを着ることが多いかなあ。若いときは、なんでもよかったけどね。」

「そうですか。あ、でも、たしかにジャケットは偉大ですよね」

「うん、ジャケットは偉大ですよ。どんどん体型が崩れてきますからね。ダラダラ、ズルズルした服はこの年になったら着られないですね」

と、至極まっとうな答えが返ってきた。

確かにジャケットとかシャツとか、
カラダの輪郭をしっかりと描いてくれる服は、頼もしいよな。

西洋の洋服の歴史と伝統が凝縮されている感じ。

そして話題は、
「40代女性のどんなファッションが嫌いか」という方向へ。
「僕が一番イヤなのは、あれですね。テレビなんかでときどき見るけど、

『私、Tシャツもパンツも娘と共用です』って得意そうなオバサン。

教養がまったく感じられないんですよねえ。

本とか、まったく読んでない感じでしょ。」

「あ、それ、わかります?!」と30代女性、激しく同意。

なるほどね。

「あとねえ、チュニックも痛くないですか?」と30代女性。

「ああ、あの短いワンピースみたいなの?」

「そうそう」

「体型を隠すつもりだろうけど、実は、あれこそ、スタイルがよくないと似合いませんよね」

「そうなんです!私もそう思うんです!」

「肩とか腕とかが、やけに目立つしなあ」

「ですよねえ?。それで腕がタプタプしてるし、後ろから見える肩は厚くて丸いしね」

おいおい。

タプタプって。丸いって。

しかし、まあ、よく見てるな。

チュニック、総すかん。

会話はこのように盛り上がったのだけど、
最後に、またもや男性ディレクターがミスった。

すこぶる紳士的な笑顔で

「あ、でも、大丈夫ですよ。」

うん?何が?と見つめていると、

「全然、オーケーですよ。いけてますよ、ファッション。お二人とも」

この「お二人とも」で地雷を踏んだね。
30代女性の表情が明らかに曇ったのを見逃さなかったよ、私は。


関連記事

スポンサーリンク



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する