「日陰でよかった!」という、
庭づくりの本がもんのすごく面白かったので、
「宝塚ガーデンフィールズ」内の
氏がデザインしたナチュラル・ガーデンに行ってきました。
ナチュラル・ガーデンというと、
かの有名なターシャ・テューダーさんの庭が思い浮かんだりして
「憧れの庭」なんてことになり、丁寧な暮らし・・・なんてことになり
夢はどこまでも広がるのですが、
しかし。
よーく見ると、
というか心を落ち着けて冷静に見ると
このナチュラル・ガーデンを構成する「スター植物」たちは、
シダ各種
コケ各種
イネ科雑草各種
を中心に、
ギボウシやクリスマスローズやヤツデやドクダミなどなど
やや「地味」、見方によっては「陰気」な植物たちが、
湿り気のある暗い土地に
ワサーっと、モリモリーっと
「このなかにはいろんな虫を隠しています」
「はい。足をふみこんだらジメジメしていますよ」と
絡み合いながら、のたくりあいながら
じっとりと見つめているような雰囲気で、
モリモリモリモリと繁茂しています。

↑それでも、もちろん「考えられた繁茂」なので美しいですけどね。
「この風景、どこかで見たぞ~」と思ったら
長崎の実家の裏庭でした(笑)
(ただし「考えられていない繁茂」)
うちの姉が毎回、その、あまりの繁茂ぶりに
「シルバー人材センター」に電話して、刈りつくしてもらい、
草という草を根こそぎとってもらい、
ビニール袋にギューギューに詰めてもらい、
どこかの月極駐車場みたいにスッカラカンにして
ようやく清々するような雑草たち。
「どくだみの、あの匂いも、全部好かん!やっとすっきりした!」
と腰に手を当てて仁王立ちし、
してやったりと一気飲みするのは買ってきて煎じた「どくだみ茶」(笑)。
というわけで、
ポール・スミザー氏のシェード・ガーデンは、
湿り気のある日陰のもつ、
始祖鳥の声がどこかで聞こえてくるような、
正体不明の蟲がうごめいているような、
繁茂するエネルギーがわたしに伝染して
どこかが痒くなってくるような、
そんな「ザワザワした感覚」を呼び起こしてくれました。
ガーデニングと雑草は地続き。
こうやって書いてみると至極当たり前なんですが、
なんか、ちょっと、思想として目からウロコでした。
無理やりこじつけますが、
わたしたちの心の中にある「ジメジメした日陰」も、
なんか、いろいろ生みだしているんですよ、きっと。
湿った日陰は、生命力の源。
「日陰の庭」も大事に、美しく育てましょうぞ。
陰気な部分があっていいんです!庭も、人も。

↑もちろんこんな甘美な空間も♪
まあるいアリウムがたまりません。
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