「スイートな老女」になる方法。

「可愛いおばあちゃんになりたい」とか
「カッコいいおばあちゃんになりたい」とか、
そういった「なりたいおばあちゃん像」を語るのは、
女性が語る「未来の憧れ」の最後を飾るものかもしれませんね。

「こんな高校生になりたい」
「こんな美人になりたい」
「こんなパティシエになりたい」
「こんなお嫁さんになりたい」
「こんなお母さんになりたい」
「こんな大人の女になりたい」


などなど、
今の自分のちょっと先を思い描いて語る「憧れ像」の数々。
振り返ると、そのどれにもなれなかった「憧れの残骸」の数々。
その最後の砦ともいえるのが、


こんなおばあちゃんになりたい。


すでにおばあちゃんになってしまっている人は
「こんなおばあちゃんになりたい」とは
あんまり言わないと思うので、


やはり、


こんなおばあちゃんになりたい、と
夢見るように語れるのは、
若者として駆け抜けるレースの
最終ゴールラインぎりぎりあたりにいる証拠かもしれません。

ゴール寸前、レースは終了間近ともいえるし、
それでもなおレース途中ともいえる
ビミョーな時期。


どのように生きれば、
スイートな老女になれるか。


宮迫千鶴さんは50歳前後という、
やはりビミョーな時期に、
そう、自分に問いかけています。

--------------------------

トシをとって
「甘い感じ」になるためには
何をすればよいのだろうか。


(中略)


「甘い感じ」というのは、
他人向けのものでなく、
その女性が長い歳月のなかで大切にしてきたロマンティシズムであり、
それが老いという最終の実りの季節を迎えて
あたかも長く寝かせた葡萄酒のように
ふくいくとした香りとなって漂っている。
そういう「甘さ」なのである。


-----------------------------------


その「甘さ」いい!
「可愛さ」じゃなくて「甘さ」だ。
そうだ、そうだ。いい、いい!



と思わず膝を打った方、多いんじゃないでしょうか。

上記は、「美しい庭のように老いる―私の憧れの老女たち」という本のなかの文章です。

しかし、すでにご承知かもしれませんが、
宮迫さんはスイートな老女にも、
ビターな老女にもなることはありませんでした。

2008年、60歳で亡くなったからです。
60歳。
「老いの新入生」にすらならないままに、
この世を去ってしまわれたんですね。

本のなかでは
キャサリン・ヘップバーンや
ジョージア・オキーフなど
最後まで甘さを残して老いを生ききった老女たちが、
共感とともに語られています。
(いずれもわたしのようなある種の「老女マニア」には
たまらん存在ですな)


50歳目前のわたしに「憧れ」を与えてくれた
宮迫さんに深く感謝します。


★こちらは遺稿集。
タイトルを『あら、死んじゃったわ』にしようと提案したところ、
出版社に「いくらなんでもそれは」と拒否されて
「楽園の歳月」になったそうです。
Diaries of Klee Society に書かれていました。

楽園の歳月―宮迫千鶴遺稿集楽園の歳月―宮迫千鶴遺稿集
(2009/01)
宮迫 千鶴

商品詳細を見る



【関連記事】本の紹介つながりで。よければこちらの記事もどうぞ♪
「人生はどっちにしろ後悔する」理論

こちらから過去記事一覧をご覧いただけます。
長大な巻物のようになっていますが(笑)最古記事から読んでいただくと面白いですよ?うわめづかい

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コメント

なるほど

[こんなおばあちゃんになりたい」
素敵です!
でも、そうか…それは最後の砦なんですね。

私は、白いブラウスとロングのフレアースカートを着て、ペタンコのパンプスを履いて庭に出るおばあちゃんになりたい。
が、たぶん、行きつくところは、悪魔のような笑い方をする 倒しても倒れない婆さん…になりそうな気もする。
あぁ、いかんイカン (注:いけないわ の意味)
私も、甘いおばあちゃんを目指します!

  • 2011/07/22 (Fri) 21:26
  • 加藤 #-
  • URL

いまんところ
65歳以上の自分の姿が想像できないので。。。。
自分の具体的イメージではないのですが
(現実離れの)憧れは

楠目ちづ さん

画像検索したけど。。。。いい お写真がみつからなかったので

検索でみつけた浜美枝さんのダイアリーをば 貼り付けます
http://blog.hamamie.jp/2008/09/post_87.html

あっ こんな言葉も・・・
http://www.cooking-korea.com/com/20889.html



楽園の歳月―宮迫千鶴遺稿集
遺稿集って事は 本人じゃない 誰かが 『あら、死んじゃったわ』を 
提案されたんですよね
・・・・出版社が 出している 他の本の題名みたら
なんか この題名を 出版社が反対したって 感じじゃないんですけど(笑)

誰の提案で 誰が拒否したのか。。。知りたい


あぁ、あかんアカン (注: いけないわ の意味)

話が 横道それてしまった。すまんです


  • 2011/07/23 (Sat) 13:18
  • わに #qbIq4rIg
  • URL
スイートな老女

こんにちはJunpeiです。
うちの母も50歳ちょっとでおばあちゃんになったんですが、残念なことに67歳でなくなりました。
彼女と私、そして当時10歳ぐらいの娘とCanadaに旅行したとき、同じツアーの人たちが母が娘二人連れて旅行していると勘違いしているのがわかって、なかなか母は喜んでいました。一番かわいそうなのがうちの娘で、祖母と親子、母親と姉妹と思われたんですからね。
今でも娘のことを私の妹と思う人は後を経ちません...


  • 2011/07/23 (Sat) 18:39
  • Junpei #4A9T8td.
  • URL

年を重ねる怖さを、熟したいい感じのワインに表現されたら、その恐怖心どころか、ますます熟す喜びを見出してしまいます。その味をうまく引き出してくれるパートナーや家族がいてくれたら最高です!
女性は強いようだけど、おしゃれもしたいし、きれいでいたいものです。
若いだけがいいわけじゃない!
先日も捻挫しちゃいましたけど怪我が無く、かわいく年をとりたいです。

  • 2011/07/23 (Sat) 22:49
  • Yottitti #S0MVRpSc
  • URL

こんにちは。
私も宮迫さんのエッセイ、好きで何冊か図書館で借りて読んでいました。
お亡くなりになった時は、ショックでした。

「甘い」って、悪い意味でいうことの方が多い・・・と思っていましたが、本当に素敵な甘さですね。
思わず、メモをとってしまいました~☆

う~ん、でも、こんな老女になりたい…・しか、もう残っていないなんて・・・?!?!
ちょっと現実の厳しさが・・・

少し前にCarinaさんも書いていらっしゃいましたが、ついこの間まで、小さな子がいる家庭だったのになぁ。。。。

なかなか自分の年齢を受け止めらるのは、難しいものですね・・・^^:

  • 2011/07/24 (Sun) 16:27
  • うさこ #gCBQAbbg
  • URL

あぁ、素敵、
そうねぇ、完熟のワイン。言い当てているかもしれませんね。

いい知れない芳香、ビターな甘さ。

オキーフも、ヘップバーンも憧れの婆さんです。
ココ・シャネルみたいに、クローゼットに10着しかドレスを残さなかったなんていうのも憧れです。

宮迫さん、本当に残念。
向田邦子も、森瑤子も、いい女はみんな早死だね。

しぶとく生き残るのは、なかなか大へんだなぁ~。


  • 2011/07/25 (Mon) 11:27
  • YUKKE #q6.UxYrM
  • URL

という事は。。。
私が「こんな素敵なおばさんになりたい」と思わないのは、すでにおばさんになっているからなのですね…。
あぁぁ、もっとおばさんの門をくぐる前に、Carinaさんのブログを読んでいたら…

  • 2011/07/26 (Tue) 21:54
  • あんな #/Qo2uXNc
  • URL
コメント、ありがとうございます!

★加藤さん
今回もたっのしい~コメントありがとうございます!

>白いブラウスとロングのフレアースカートを着て、
>ペタンコのパンプスを履いて庭に出るおばあちゃん

いいですね~♪
年をとってフレアスカートなどを上品に来ている方って
憧れますね。でもわたしも、ムリみたい(笑


★わにさん
うわあ、素敵な方を教えていただいてありがとう!!
わたし、知らなかったです。
紹介いただいた言葉もすごいなあ。
わたしもそうだけど、姉にも教えてあげたい。
うんうん。遺稿集だもんね。
本人も最後になるって、わかってらしたのかなあ。
知りたいですね。

★Junpei さん
まあ、お母様、若くて素敵な方だったですね!
どこかに「甘い」感じをたたえてらしたのかも。
それにしても67歳で亡くなるなんて早すぎますね。
まだ、老いの中にほんの少し足を踏み入れた年なのに。
Junpei さんもお母さん譲りで若く見えるんでしょうね~。
わたしも一度、娘と姉妹に間違われたい!(笑

★Yottittiさん
ああ、本当ですね!
そういう感じの年の取り方を思い描ければ、
年をとることは少しもこわいことじゃなくなりますもんね~。
Yottittiさん、捻挫はその後いかがですか?
Yottittiさんはまだ若いけれど、
わたしも足腰には気をつけないとなあと思っています。
靴選びとか、テキトーにすると後でつけがまわってきますもんね!

★うさこさん
こんにちは!
ああ、そうだったんですね~。宮迫さん、お好きだったんですね。
わたしはあまり読んだことがなくて、
今回、しみじみ読むことができてよかったです!
ほんとですよねえ。この10年ほどは特にあまりにも時間の過ぎるのが
速くて心のほうがついていかない感じです(^^ゞ
「甘い感じ」は「可愛い」より、ちょっといいなあって思います。

★メキシコのYUKKEさんへ
こんにちは~!

>いい知れない芳香、ビターな甘さ。

きゃあ。この表現がまた素敵。そうなんですよね。ビターな甘さ。
いつもYUKKEさんにコメントいただくと
とっても元気になります!

★あんなさん
ははは。いつもユーモアあふれるコメント感謝です!
いやいや、わたしもいつも思うのですが、
渦中で真剣に取り組んでいる人は余計なことは考えないから、
考えないことは「おばさんにならない」最高の方法なのかもしれませんよー。
わたし、ときどき、こういうこと書いているくらいなら
何かに夢中になれば?って自問するもん(笑

  • 2011/08/15 (Mon) 14:42
  • Carina #-
  • URL

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