暑い盛りは日が暮れてから犬と散歩しますが、
それ以外のときは、
できるだけ明るいうちに散歩に出かけます。
すると、
公園の砂場に、
お母さんと子どもが2人だけのときがあるんです。
砂場の横にベビーカーを置き、
お母さんは子どもに、
「うん?・・・ねえ」なんて小声で話しかけながら、
砂場セットのなかの小さなプラスチックのコップに
砂を入れてぎゅっと押し、
砂場の縁のところにひっくり返して
次々にプリンを作っては、
少し投げやりな感じで並べています。
ああ、プリン。砂のプリン。
わたしもかつて作ったプリン。
ときには、砂場の中央に作った山やトンネル。
トンネルを走らせたミニカーやドキンちゃん。
わたしは持っていなかったけど
みんな持っていた、しまじろうの砂場セット。
小さな子どもを育てる女性の孤独は、
その姿がさほど大変そうに見えない。
むしろ、のんきで太平楽で暇そうにすら
見えるところにありますね。
だって砂場だからね。
プリンだもん。
トンネルだもん。
道具立てが平和すぎる。
分別ある大人は、お尻の汚れる砂場になんて座らないし、
ましてやプリンなんて作らないもんね。
そのほかにも、
ベビーカーを押して出かける買い物。
(なぜか子どもは決まって大威張りでふんぞりかえっているように見える)
眠ってしまった子どもを抱えているのに座れない電車。
(なぜか子どもはさほど重そうに見えない。しかし腕は限界)
仕事の後、子どもを自転車に乗せて走る帰り道。
(ご飯を食べさせ、風呂に入れ、眠らせ、片づける戦争が待っているようには見えない)
お母さん同士の立ち話。
(子どもから目を離さず、それなりに緊張しているのに暇を持て余しているように見える)
などなど・・・。
今朝、ツイッターでそんなことをつぶやいたら、
ある方から
あのどこか焦点をぼかさ無いといられなかったあの頃。
孤独と焦燥感と幸せのパラノイア。
子育ての青い春でしょうか。
という言葉が返ってきて
「あああ、子育て期の心が表現されているなあ」と感銘を受けました。
あの重たい砂の感触。
砂場から見える風景。
無関心に通り過ぎる人々。
とりのこされてここにいる自分。
今、「後期かあちゃん」になり、
一人プリンを作り続けるお母さんを見ると、
「何か言ってあげたい」と思うのですが、
結局、なんにもいえないで
犬を引っ張って通り過ぎてしまっています。
でも。腹の底から応援していますよ。
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