電車を待っていたら、
わたしの前に立っている男性二人が
何だか、ウキウキしていました。
そのウキウキ男子二人組は、年齢、70代ぐらい。
ウキウキさん(1)は、
オレンジ色のコーデュロイのズボンに
深緑色のツルッとした皮のジャケット。
タッセル付の靴は、薄茶色と濃茶色のツートンで
いろいろと細かい細工が施されています。
ウキウキさん(2)は、
ボルサリーノ風の中折れ帽に
ツイードのジャケット。
靴にタッセルはついていませんが、
古びてはいるものの
光沢ある薄茶色のピカピカ靴です。

↑映画「ボルサリーノ」に登場する「ボルサリーノ」の帽子
ウキウキさんたちは、もっとラフな着こなしです。念のため。
そこへ、もう一人
同じくらいの年齢の男性が並びました。
ウキウキさん二人組の知り合いではないようですが、
体の一部になったようなハンチング帽、
短めの丈のジャンバー、
しっかりと小脇に抱えられたポーチ型バッグ。
寒いのか、興奮からくる武者震いなのか、単なる癖なのかわからない貧乏ゆすり。
やっぱりどこかウキウキしているのかもしれません。
そうこうしているうちに、電車がやってきました。
混んでいたので
一列に並んだ座席の前に立つと、
目の前に、4人めのウキウキさん、発見。
カラシ色のジャケットに
白っぽいドレスシャツ、
その襟元には、ちりめんの赤いスカーフが
華やかに巻かれています。
髪は整髪料でしっかりとなでつけられ、
後ろで結ばれているのかもしれません。
いやあ、それにしても。
色つきの皮ジャケット、
細工を凝らしたピカピカ靴、
堂々たるボルサリーノ(風)中折れ帽に、
耳に赤鉛筆をはさんだら、さぞかし似合うだろうハンチング帽、
真紅の、しかも、ちりめんのスカーフ。
そして、ポマード。
ああ、イタリアの男性に比肩しうるダンディズム、
ここにあり。
しかも老いてなおエッチな感じもイタリアン!
4人のウキウキさんたちは、
いわゆるギャンブル系ダンディ男子と思われますが、
見ているだけで楽しかったです。
だって年季が入ってるもんね。
その服装に。そのチョイスに。
若いころからの一貫した趣味嗜好と、
ライフスタイルが、もう、いかんなく表現されてるもん。
しかし、あれですね。
「遊び」ですね。
以前、テレビでマージャンが大好きな
おばあちゃんを見たけども、
とっても元気で頭が冴えわたっていたしなあ。
カラフルな色や、
大仰な帽子や
麗々しいスカーフは、
特に男性の場合、「まじめで常識的な暮らし」の外側に位置するため、
年とともに手が出なくなるものですが、
「ダンディ」ってのは、どうやら、
そういう常識的な「内側」と
そこからちょっとはずれた「外側」を
微妙に行き来するライフスタイルや精神構造によって
醸し出される色気のかもしれません。
賭け事系ダンディのおじいちゃんは、
もう、年も年だし、
外側に行ったっきりなのかもしれませんが(笑)
なにをもって「遊び」とするかは
人それぞれでしょうが、
年とともに
「遊び」と「おしゃれ」は
その関係を深めそうですね。
常識一辺倒になりがちな自分に喝!です。
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おじいちゃんでも素敵!に学ぶ。
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