「寂しさ」の呼吸が合う、幸せ。


長崎に住む姉から
相変らず、元気な声で
電話がかかってきました。

ゴールデンウィークの間は、
姉が足しげく通っているコーラス・サークルもお休みになり、
何となく時間を持て余していたら、
サークルの先輩女性から
電話がかかってきたそうです。

二人とも韓ドラが好きなので、
韓ドラの話で、しばし盛り上がり、


「もう、見るものがなくなって」と姉が言うと
「じゃあ、DVD、貸してあげようか?どこかで会う?」となり、
「うん、ちょっと会いましょうか」となり、
「じゃあ、お昼ごはんでも食べようか」となり、
「そうしましょう、そうしましょう」となり、


2時間ほどランチを楽しんだらしいです。


で、姉が夕飯の惣菜でも買おうかとスーパーに寄ると
生花売り場のあたりに見覚えのあるおばあちゃんの姿が見え、
それは、やっぱり、叔母(亡父の亡弟の妻)だということがわかり、


「おばちゃん、なんばしよっと?」となり、
「買い物ばしよっと」となり、
「じゃあ、わたしも買い物するけん、一緒に帰ろう」となり、
「そうしよう、そうしよう」となり、


おしゃべりしながらバスに乗り、
叔母の家まで荷物を持っていってあげたそうです。


姉 62歳
先輩 70代
叔母 74歳



それぞれ、みんな、一人暮らしです。


誰かが誰かを
かしこまって誘うことなく、
それゆえに、断られてがっかりすることもなく、

お互いの「人恋しさ」の呼吸がうまい具合に合って、
つかの間の時間を心地よく、
楽しく、うれしく、
おしゃべりしながら
過ごせてよかったなあと思いました。



寂しさの呼吸って
なかなか合わないもんだから。
片方が寂しけりゃ、
片方は忙しかったりしてね。


それにしても、
ゴールデンウィークは、
ずっと仕事だとか、
みっちりと海外旅行に出かけるとか、
小さな子どもを連れてファミリーでキャンプに出かけるとか、
そういった密度の濃い、忙しいスケジュールがない限りは、
みんなそれぞれ、うっすらと寂しいものかもしれませんね。


お正月やお盆のように
決まった儀式があるわけでもないので、
ぽっかりと空いた自由時間が、
どこか寂しいような、
人恋しいような、
別の人生があるような
こうしてはいられないような、
そんな気分にさせるんですね。


家族といても、
うっすらと寂しいもんです。
(←わたしのこと)


ま、それもまた、
ゴールデンウィークの味わいなのもかしれません。

みなさんは、どんなゴールデンウィークを過ごしましたか?


【関連記事】こちらにも姉、登場しています(*^_^*) お暇なら、どうぞ♪
「わが裸体」という衝撃!

こちらから過去記事一覧をご覧いただけます。
長大な巻物のようになっていますが(笑)最古記事から読んでいただくと面白いですよ♪うわめづかい

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コメント

>家族といても、
>うっすらと寂しいもんです。(←わたしのこと)

↑ ここ ずきゅんとなりました


『見つめあうと息がつまる 同じ方向を見ていると長続きする』 結婚式の常套句。
ワタシャ ダーさまの 後頭部越しに 同じ方向を見ている(つもり)なのに。。


後頭部の薄くなった ダーと GWは ピクニックを楽しみました。
畑の草刈りですけどね(笑)

そうそう GW中に高校の時の同窓会があったのですが (5~6年に一度)
前回 (まだ40代) は そんなに楽しくなかったけど
もうすぐ55歳の 今回は 楽しかった 
なんだろ
このこの先には あまり変化はない と 気付いて
『振り返り』を楽しめるようになったのかなぁ

次回は 還暦同窓会 だって  5年なんて あっと言う間なんだろうな。。
細かく刻んで 生きなければ。。



  • 2012/05/07 (Mon) 23:49
  • わに #qbIq4rIg
  • URL
近い将来…

お姉さまや叔母さまたち、ほど良く日々を楽しんでいらっしゃるんですね。
私もいつか一人になったら、上手に日々の暮らしを楽しめるといいですが。
夫が10才年上で子供がいないので、先に私を看取ってほしいんですが難しいかしらe-330
GWは、最初は那須に一泊旅行して、他は映画「テルマエ・ロマエ」を観て爆笑しました。
私の周りでは「テルマエ・ロマエ」が空前の大ブームなんですv-48
韓ドラはあまり数多くは見ていませんが、韓ドラ好きな知人のお勧めの、「最高の愛・恋はドゥぐンドゥグン」と「シークレットガーデン」が面白いですよ。
って韓ドラのラインナップをする場じゃないですねe-351

  • 2012/05/08 (Tue) 09:14
  • 花緒 #-
  • URL

Carinaお姉さま こんにちは^^


>寂しさの呼吸ってなかなか合わないもんだから。

この表現があまりに極上すぎて、わたくし小説のヒロインになったような気分に一瞬浸ってしまいました。そう、なかなか合わない。あの何とも切ない焦燥感。こうして思い出しているときはヒロインなんですけれど、現実に味わっているときって、焦燥感が怒りに変わって、涙に変わって、苦しくてもやり場のない寂しさになっちゃうこともあるんですよねぇ。

家族といても寂しいもんですよね。主婦って結構寂しい立場だと思います。
お母さんって与える量と与えられる量を比べたら、断然与える量の方が多いと思うし、それに女性の体って、体調不良が多い割には男性より長生きするようにできちゃってるから、年をとってからも長く一人暮らしを経験する人が多いと思います。

一杯与えて、一杯見送って、最後一人で逝くのが女。

ありゃ、何だか女の人生、すごく寂しくなっちゃった(笑)。
全ての女性がそういう人生を送るわけではないけれど、女は孤独や寂しさに強くなっておく方がいい生き物だとは思います。強くありつつ、寄り添える人や楽しみを見つけて生きていかなきゃね。^^

  • 2012/05/08 (Tue) 13:51
  • K #mCuCZhcM
  • URL

うっすらと寂しい(絶妙の描写!)

この感覚、いつ頃からめばえてきたのか・・・
なぜか今年はとても胸にこたえます。
生き生きと毎日を楽しんでいる子供たち・・・
ほんと若さは過ぎてから大切さに気づくんですね~

知り合いの70近い方とお話したとき
「45~? まだまだ女盛り!楽しまないと」 と激励されたんです。

過去ばかりを振り向くから余計に寂しさがひっかかる、
前を向いて行けば少しは、気も晴れるかも・・・
その方との短い会話のなかで、少し大人?になれた気がします。




  • 2012/05/08 (Tue) 15:17
  • mako #-
  • URL

私は、45歳独身です。老後が怖いです。

  • 2012/05/08 (Tue) 15:43
  • 朱美 #-
  • URL

>家族といても、
>うっすらと寂しいもんです。(←わたしのこと)

↑私も、この言葉ジーンときました。
ほんとに・・・
家族と一緒にいても、なんかうっすら寂しいんですよね。

我が家はGWは家族4人でいちご狩りやアウトレットでショッピングを楽しんできました。
ものすごく楽しかった反面、多分、こんな過ごし方をするのも今年が最後かな・・・とっすらと寂しい。
娘も息子もそろそろ親についてくる年頃じゃないんで・・・
最近は、どこに一緒に出かけても、「みんなで来るのは最後かな・・・」なんて
寂しさを感じてしまっています。

なんだか最近歳をとるのが怖いんです。
歳をとるというか・・・一人の時間が増えるのかな・・・と、
旦那や友達はいるけれど、でも、追いかけるのもなんだし・・・
carinaさんの言うように、人恋しさの呼吸がうまく合えばいいんですけどね。

ぐっとくるお話でした。ありがとうございました。

  • 2012/05/08 (Tue) 16:27
  • ikemo #-
  • URL
しみじみと思いました

 Carinaさん、こんばんは! またまた 素敵なメッセージ ありがとうございます。 18歳息子と16歳娘の母です  思春期の子ども達の 子育て真っ最中だった 数年前、とても寂しかったです  自分の体調の変わり目でもあり、人生の課題(おおげさ)と 向き合う時期でもあったと 思います  本を読んだり、新しいことを 始めてみたり じたばたしていました  寂しさと 折り合いを つけながら、 これからも 生きていくのでしょうね  そして、 呼吸があったときに、共に時間を 過ごせたり、笑ったり、語り合ったりできる人への 感謝の気持ちを 忘れずにいたいなあ と思いました。

  • 2012/05/08 (Tue) 20:01
  • ムーミン #ENvXJ/Og
  • URL

お姉さん、先輩、叔母さん、良かったですね!
いいお話ですね^^

>お互いの「人恋しさ」の呼吸がうまい具合に合って、
>つかの間の時間を心地よく、
>楽しく、うれしく、
>おしゃべりしながら
>過ごせてよかったなあと思いました。

すごくよくわかります。
そうそう、片方が淋しくても
片方は忙しかったり、それで淋しいのを我慢してしまったりね。

日常のさりげないことだけど
Carinaさんの視点がすごいな

  • 2012/05/08 (Tue) 21:44
  • yukuri #X.Av9vec
  • URL
寂しさって。

わびさび(侘び寂)といいますもの。

人生の折り返し地点を過ぎれば、
「閑寂で、潤いのある」おとなの女性の
必須アイテム・・・のような気がします。

そして、魅力と深みが増していくと、素敵だなあ。


  • 2012/05/09 (Wed) 00:44
  • emi28 #-
  • URL
コメント、ありがとうございます!

★わにさん
コメント、サンキューです!
畑の草刈、贅沢だなあ。それもだんな様と!(後頭部はふさふさでも薄くてもよし 笑)
そっかあ。50代の同窓会、楽しかったのかあ。
わたしは最大規模の同窓会は5年前に45のとき。
男性陣は「社会的地位」を、女性陣は「美しさ」を
競いあっているところはあったから、
そういうのがどーでもよくなりつつなるときから
楽しくなるのかもね。

★花緒さん
いえいえ~、韓ドラ情報ありがとうございます!
あ、シークレットガーデンというのは、
ヒョンビンが出ているやつですね(^_^)/
姉が面白いと言っていました。見たいなあ。
わたし、「キム・サムソン」でいいなあと思いましたよ~。
ああ、「テルマエ・ロマエ」ローマ好きとしては必見なのに
映画館に入っていません(-_-) DVDで見ますね!

★K さん
うううっ、今回も秀逸なコメントありがとうございます!

>全ての女性がそういう人生を送るわけではないけれど、
>女は孤独や寂しさに強くなっておく方がいい生き物だとは思います。

ほんとにそうですね~。「寂しさに強くなっていく方がいい生き物」
女性の一生を見渡したような表現に胸、打たれましたよ~。

★makoさん
コメントありがとうございます!

>過去ばかりを振り向くから余計に寂しさがひっかかる、

うんうん。本当にそうですね。
前を見て歩くのが一番の処方箋ですね。
それがないと寂しさや他人との比較に心がずぼっと入っちゃいますもんね。
自省しなきゃ>わたし

★朱美 さん
老後への怖さ、わたしもありますー。
最近は、テレビなども「老後の大変さ」を強調しますしね。
くらーくなりますね。
「おしゃべり会」も老後に対する「関係の保険」のつもりなんですよ。
知恵やアイデアを出し合って、たのしくいきたいです。

★ikemoさん
いえいえ、こちらこそ胸に響くコメントありがとうございます。
Ikemoさんの気持ち、とてもよくわかります。
人生には多分、その年齢によっていろいろな味わいがあり、
こんな感情もまた1つの味わいなんでしょうね~。
しみじみ味わいたい、大事にしたいとも思うし、
複雑な気持ちですよね。

★ムーミンさん
こんにちは!コメントありがとうございます!
本当にそうですね。折り合いをつけながら生きていくのでしょうね。
そして、こんなふうに、わずかでもわかちあって生きていきたいなあと思います。
>呼吸があったときに、共に時間を 過ごせたり、笑ったり、
>語り合ったりできる人への 感謝の気持ちを 忘れずにいたいなあ と思いました。

ああ、素敵だなあ。

★Yukuriさん
お返事遅くなって申し訳ないです。
あああ、なんだか、書きたかったことがとても
そのまんまで伝わっているようでうれしいです。

>そうそう、片方が淋しくても
>片方は忙しかったり、それで淋しいのを我慢してしまったりね。

そうそうそう。そうなんです。

★emi28 さん
な、な、なんと。

>人生の折り返し地点を過ぎれば、
>「閑寂で、潤いのある」おとなの女性の
>必須アイテム・・・のような気がします。

いやあ。すばらしい。
なんて詩的に肯定的に書いていただいたんでしょう!
大人の必須アイテムね。そうなんでしょうねえ。
大人の要件は「寂しさの取り扱い方」ですね。

  • 2012/06/06 (Wed) 18:21
  • Carina #-
  • URL

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