紳士の「分け目問題」に我想う。

駅で、下りのエスカレーターに乗ったら
数段先のステップにサラリーマン風の
男の人が2人並んで立っていました。

温厚そうな上司と
仕事のできそうな部下という感じで
なごやかに笑顔でお話し中です。

上司と思われるほうの紳士は、
50代半ばぐらいと思われますが、

髪の毛を、本来、
分け目があってもいいだろうと衆目一致で認められる場所から
ぐっと左斜面を下りたところに新設し、
それゆえに重力に従ったら、
自然に下に流れるであろう傾斜地自生の髪の毛を
そうはさせまじというハードな意志とハードなスタイリング剤でもって
逆さに頭頂の方角に引っ張り上げ、横倒しにしています。

昔のわたしだったら、


あああ、あんなことするなら
もう、ハゲちゃってていいんじゃないの?



と思ったでしょうが、いまは、


あああ、いつの間にか
斜面にまでいっちゃったんだなあ。



と感慨深く思います。そして、


分け目をどこに設けようと
紳士であることに変わりはない。



・・・と肯定したいような気持ちになります。


かく言う、わたしも外出前に手鏡で
頭頂ではなく後頭部をチェックするのですが、
しばしば、つむじのところが
パカッと分かれて地肌が露出しています。

ムムム。薄毛だ、いかん。となり、
その後頭部をアイロンで巻き、
周辺に生える髪の毛を誘引して
やや、こんもりとした茂みをつくり、
ハードスプレーを噴霧し、
「毛髪ガーデニング」を終えるのです。


傾斜地分け目新設紳士に比べると小規模ガーデニングであるとはいえ、
ガーデニングには変わりなし。
同好の士、といえなくもありません。


しかし、この小規模ガーデニングも
それなりに自生し、繁茂する植物があってこそ
何とかなるのであって、
自生していなければ、
斜面に降りて引っ張り上げてでも、
体裁を整える大規模開墾型ガーデニングになるのでしょうか。


そういえば。


姉も後頭部がわたし以上に薄いのですが、
わたしと違って色白で童顔、
スタイルも若々しいので、
会うたびに、もったいなく思い、


「お姉ちゃん、ものすごく若く見えるから
後頭部にもう少しボリュームのある髪型にしたら
ますます若く見えるよ!」



と機嫌を損ねないように、やんわりと忠告すると、


「美容院で聞いたら、まだこのままでいいと言われたよ」とか、
「ええ??そんなに薄い?」などと言い、
具体的な対策がとられないまま、
後姿は、本人が知らぬうちに着々と「おばあちゃん化」しています。



老いの変化は、
今日明日で大きく変わるものじゃないから、
少しずつ、少しずつ分け目が斜面を下りていくように
少しずつ、少しずつ変わり続けていって
「あれ?いつの間にこんなとこまで来ちゃったの?!」
ってことになるんでしょうね。




先日、ブログを読んでくださっている方から
「ウィッグ・デビューしました」というメールをいただきました。
8000円ほどのものを購入され、
洋服と同じようにスタイリングの変化を楽しんでいるとのこと。素敵ですね。


ああ、そうそう。

先日来、ずっとめがねについて書いていますが、


老眼鏡は、下げてもチャーミングなものを選ぶべし。


だそうですよ。


近くのものを見るものなので
遠くを見るときに、つい目から下げて使いがち。
だからこそ、下げめにかけてもキュートに見えるものを
意識して選ぶといいんだそう。
キュートってところ、ポイントかもね♪


老眼鏡も、ウィッグも「認めたもの勝ち」ってことですな。
(男性のウィッグはもう少しビミョーなんだろか)



【関連記事】美容院での悲喜劇。最近の記事ですが、どうぞ♪
実録!「気取り」が露呈する恥ずかしさ。

こちらから過去記事一覧をご覧いただけます。
長大な巻物のようになっていますが(笑)最古記事から読んでいただくと面白いですよ♪うわめづかい

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コメント

後頭部は自分では見られない所ですからね~ やっかいですよね

全て完璧に決めたつもりでも後頭部なんですよー問題は

私もつむじが左右に別れてしまうので、若い頃から大変です

やっぱりシャンプーの後の、乾き切る瞬間ですかね

ドライヤーであるべき場所に追いやるんです!髪の毛を!

自分と同世代の男性を見てると、(お化粧もできないもんね男性は)

こんなんかーなんて思うけど、確実に自分も


人からそう見られてるんでしょうね~

自惚れ屋さんの私ですが、ハイ自覚しますです。

ちょっと今、酔ってますよ。🍺飲んだんです。ゴメンね~😚


  • 2012/05/16 (Wed) 19:09
  • kireidokoro #-
  • URL
文才に拍手!

いつも楽しみに拝見しとおります。
特に今回の喩えにはカリナサンの冴えた文才に脱帽です!
個人的にはエッセイスト岸本葉子さんの若かりし頃の著者に通ずる可笑しみを感じました。
お二人に共通するのは、清楚な美人という外見と文章とのギャップ、それがより可笑しみを際立たせていると感じます。
これからも楽しみにしております(^-^)感謝

  • 2012/05/17 (Thu) 11:32
  • 牛芋 #-
  • URL

Carinaお姉さま こんにちは♪

牛芋さんに同感でございます。冴えに冴えた文才に脱帽!!
数年後には確実にガーデニングしている立場ではございますが・・・失礼ながら、爆笑させて頂きました。(だめだ、笑いが止まらない。涙でる 笑)

分け目が斜面を降りていく紳士達。頭頂部でガーデニングする淑女達。

あぁ、ダメ。 愛おしいですわ。

  • 2012/05/17 (Thu) 15:22
  • K #o25/X8aE
  • URL

あああぁぁ…
ここ最近なぜ前髪がバーコード状態なの?!なぜ?!
ようやく気が付きました…前髪が薄くなっていたのですね…涙

小さいころから髪の量が半端なく大量で撮った写真からはみ出てしまっていた子供時代。ポニーテールをしたくても全然きれいにまとまらず泣く泣くあきらめていた少女時代…。それがそれが、今一体なんということでしょう!70代半ばの母はすでに10以上前から薄毛と白髪…今現在お風呂上がりには頭にワカメが乗っているかのような風貌…私の未来?!涙
もうう悲しいですー!Carinaさん、ぜひ今世の中のウィッグ事情、知りたいです。お願いします。笑

  • 2012/05/17 (Thu) 16:54
  • さくら #-
  • URL
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 2012/05/19 (Sat) 22:58
  • #

何年か前の高橋克美、超ムリして髪の毛あるように見せてましたよね。
それがいつからか、薄毛をカミングアウト!
絶対に今の方が似合ってるしいい感じ!

女性の場合はスキンヘッドにするわけもいかないので
また難しいとこで・・・
よく明らかにズラみえみえの年配の方に遭遇するけど
ワイドショーなんかのCMで見る素敵なウイッグつけてる人って
なかなかいないもんだな~って思います。

  • 2012/05/20 (Sun) 20:00
  • MJ #-
  • URL
コメント、ありがとうございます!

★kireidokoroさん
いやあ、飲んでほろよいで気持ちのいい時に
ブログ読んでくれるなんてうれしい~♪

>ドライヤーであるべき場所に追いやるんです!髪の毛を!

ははは。追いやる(笑)
わたしは、わしづかみにして立たせる、寄せる。固める。
ねえ、ちゃんとしてほしいよねーー。後頭部。

★牛芋 さん
ああああ、そ、そんな褒めていただいて
しかも、どんなにブスだとわかっていても、
もしかしたら?と思ってしまう「美人」という言葉まで入れていただいて
わたし、いま、もう、このまま死んでもいいです(笑
岸本さんのエッセイ、このところ何冊か読んでいますが、
あー、やはり美に対する思いと手のかけかたが。
もー、まーったく、私とはかけ離れていて
こうべを垂れました。

★Kさん
なーにをおっしゃりまするか、妹よ。
でも、褒めてくれてありがとう!嬉しい~。
雨がつづいてますが、元気にしていますか。
ははは。全体を「頭部開墾物語」としてまとめてみましたよ。
何というかジョン・フォード的というか、
西部劇的な開拓魂というか、頭部における(笑)
時間がたって読み返してみるとバカなこと書いてますねー。われながら。

★さくらさん
ははは。哀しくて面白いーーー!
とっても素敵なコメントありがとうございます!
でも、さくらさんほどの「毛量に恵まれた方」も
薄くなるんですか?知らんかった~。
わたしは、若いころからやや後頭部が薄く
「ハゲてるよ」と言われていたので、そのせいかと思っていました。
いやあ、「毛髪貯金」ができたらいいのにね~。
ウィッグ事情、一つの使命としていつかまとめてみたいと思います!

★MJさん
高橋克美さんの事務所社長さんの本を読んだことがあるんだけど、
あまりにも少なくなった頭髪に高橋さんがこだわるから、
もう、無理やり散髪屋さんに連れて行って
髪をあの状態にさせた、って書いてあったよ。
めっちゃ抵抗したらしい、高橋さん(笑
でも、いまの髪にして売れたらしいから、
やっぱり、堂々とする、隠さないって大事よねー。

  • 2012/06/19 (Tue) 15:50
  • Carina #-
  • URL

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