はずしまくる「贈り物」の価値。


お世話になった方に
京都のちりめん山椒をようやく送ることができたので、
その勢いで「贈り物」のことを書いてみようと思いまーす!


とはいいますものの、何を隠そう、
この、わたくし、この世に生を受けてジャスト半世紀。


もし贈り物がアーチェリーだとするならば、
わたしの放った矢の大半は的を大きくはずし、
黒や白のところに突き刺さるならまだしも、
ヒョロヒョロと地面に落ちる・・・
というような振るわない贈り物戦績を重ねてきました。


アーチェリー_convert_20120910154629

これが、アーチェリーのターゲット。
黄色や赤を打ち抜いて
ハートをわしづかみにしたいもんです。



なかでも、姉とわたしの
誕生日プレゼントや
旅行のお土産は、
お互いに、ことごとくはずしまくっていますよ。

ふたりのアーチェリーの的のまわりの地面には、
何十年にもおよぶ、
的をはずしてヒョロヒョロと落ちた「矢」が
うず高く積もっているに違いありません。


なぜ、このようなことが起きるのか。


そもそも、わたしも姉も
お互いの「ど真ん中」がわかっていないんですね。
なんとなく「自分とは好みが違う」ことだけはわかっているもんだから、


自分が好きでない、
相手が好きかもしれないモノの中から選ぶ



ってことになっちまって


結局のところ、
どちらもあまり好きじゃないモノを贈っちまうことになる。



じゃあ、「ど真ん中を探せばいいじゃないか」ってことになりそうですが
服にしろ、
アクセサリーにろ、
食べ物にしろ、
本にしろ、


自分の好みじゃないもののなかに
相手のど真ん中があっても、
それが、どこにあるのか
なかなかわからない。



そんなことないですか?


さらに、追い打ちをかけるのが、


相手のど真ん中を探ることにあまり興味がない。


というわけで、
毎度毎度、もらってうれしいような
ちょっと残念なような
ちょっと惜しいようなプレゼントを
飽きもせず、懲りもせず、贈りあっています。

ああ、でも、それって姉だけじゃないかも。
夫からのプレゼントも
友だちからのプレゼントも
わたしのど真ん中じゃないもんな。
・・・ってことは、
プレゼントってそんなものなのだろうか。
ほとんどの場合。


とはいえさすがのわたしも、
この世に生を受けて半世紀ですからね。
ちっーーとは賢くなり、
食べ物を贈るときには、

京都のちりめん山椒
鍋に美味しい黒七味
マダムシンコじゃないほうのバームクーヘン
れんこん菓子など、

老舗や有名店や人気店のものを
京都ブランドを前面に押し出して贈るようにしています。
(大阪在住だけども)

それでも姉の反応は、
もひとつ、パッとしませんけどね(笑)

父が存命中、
わたしの家に遊びに来たとき、
シクラメンの鉢を2つ、近くの花屋で買って
よっこらしょと抱えてきました。

そのころは、まーったく花を育てていなかったので
「あああ、また迷惑なもの買ってきたよ。
わたしが花を育てられると思ってんのかねーーー。
だから年寄りは困るんだーーー」

あからさまに無関心でしたが、

いまになると、その
「鮮やかな花の鉢を抱えてやってくる父」の姿を
何度も思いだすので
贈り物の効用は、
ずっと後になってジンワリとあらわれるのかもしれません。

姉とは、これからもずーっと的をはずしまくった贈り物をしあって
その「的をはずし続けた姉妹の軌跡」を
慈しみたいような、面白がりたいような
そんな気もしちょります。


【関連記事】そうそう。「ケチ」の誘惑にも相変らず負けています(笑)
贈り物。ケチの誘惑に負けるな。

こちらから過去記事一覧をご覧いただけます。
一覧のページがすでに2ページになっていて自分がびっくり♪
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コメント

姉妹

贈り物できる仲というだけでいいですね。
私は妹と断絶中になって久しいです。
小さい時の、同じ屋根の下、同じ両親の価値観で
育ってきた十数年より、遥かに長い時間をそれぞれの
価値観で過ごしてきたのですから、
それもいた仕方ないのかもしれません。
はずし合いながら?も、贈り物ゆるりと楽しんでくださいねー。
お姉さんが登場される回の記事、いつもシミジミと読んでます。

  • 2012/09/10 (Mon) 19:59
  • よ #-
  • URL
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  • 2012/09/10 (Mon) 20:02
  • #
管理人のみ閲覧できます

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  • 2012/09/10 (Mon) 21:34
  • #
こんばんは!

お父様が抱えてきたシクラメンの話、ホロリと切ない気持になりました、すごくわかる気がして。
お土産とか贈り物ってほんとに悩みますよね~、、、赤や黄色の的にしっかり当たるものを貰ったりすると、相手のセンスの良さに感心すると同時に自分のセンスのなさを痛感したり。
でも自分では自信がなかったりするものが、意外と相手のツボだったり、期待以上に喜んでもらえたりしてうれしくなることも。
本音が言いやすい身内は、凹み率が上がったり、悩み率も高くなるような。
的にうまく当たらなくても、練習を重ねて上達していきたいですね!

  • 2012/09/10 (Mon) 21:48
  • ami #-
  • URL

確かに贈り物って非常に難しい
その人のセンスが問われたりするよね。

あたしの場合、もらうものはすごいわかりやすいと思う!
とにかく紫色好きなんで紫のグッズだったらなんでも喜んじゃう!!!
ちなみにダンナも紫大好き!で
どっちかの影響ではなくて知り合う前からお互い紫好きだったの。

あげるのはやっぱ相手の好み考えるけど
一番困るのはもらうよりもあけるほうが好きな人

これ、大阪の姑なんだけど
どんなものでも喜んでくれないというか・・・
逆に人に贈り物することが趣味みたいな人だからね
かなり強敵。


  • 2012/09/10 (Mon) 23:38
  • MJ #-
  • URL

すごく舌の肥えた方とか、おしゃれさんとか、こだわりを持ってる方に贈り物をするのはすごく気を使います。いくら気を使っても、的を射ることは難しい。それなりの金額を使えばいいのかもしれないけど、それでも、的を射る自信はないです。

母がかなりこだわりのある人で、身につける物を贈っても喜んだためしがないので、今はもっぱら食べる物を贈っています。私が贈ったバッグをデパートに持っていって、別のと交換してたときは、たまげた!

贈り物って、気持ちを伝えることだと思うから、贈るという行為を大事にしていきたいです。

「的を外し続けた姉妹の軌跡」、気になります。
ぜひ公開してください!(笑)














  • 2012/09/11 (Tue) 00:22
  • @tiporu #-
  • URL
贈りものにならなかった贈り物

的をはずしてヒョロヒョロと落ちた「矢」、と読んだ時には心臓がドキドキしました!私だけじゃなかったか・・・
しかしすぐに、ちょっと違ってたのが判明。
私の落ちた「矢」というのは、相手を思って買った贈りものを渡しそびれて結果自分が使うはめに。贈るタイミングが遅すぎたとか、会う機会がなかったとか、だらだらした理由はあるんですけどね。
贈りものを渡したいという相手を思う気持ちは、微塵も相手に伝わらず、ただの散在。
どうしてこうもだらしないんでしょうか。ため息が出ます。
思いつきラブコールを、きちんと行動で完遂させる力を授けたまえー。
買ったらすぐにアポとるとか?その場で郵便局へ駆け込むとか?
住所録帳は必携アイテムにするとか?
私のヒョロヒョロと落ちた矢は、ジンワリと、その人を忘れさせぬ役割も果たしてくれています。

またしても共感

はずしまくりあうプレゼント、私も一票です。
本質的にケチなのに、突然エイッと気合を入れて、
高級品を贈ってはずした時の無力感と言ったら・・・。
お互いに、ダメージを最小限で抑えられる水準の贈り物を、
これからも探り合っていくんだろうな。
carinaさんのように、私らしい〇〇ブランド見つけたいです。

  • 2012/09/11 (Tue) 14:33
  • そら #-
  • URL

いつも楽しくブログ拝読させていただいてます。
この記事を読んで涙が出てしまい、コメントさせていただきます。
私は海外に長く在住しているのですが、日本に帰る度に毎回おみやげ文化のないこちらからのおみやげ選びに大変苦労しております。
でもって、いつも「あ、そう、こんなものくれるの?これ何?」的な反応に、もうおみやげ持って帰りたくない~、という気持ちになっているのです。
こちらを拝見させていただいて、実は日本の方々でもずれている方はたくさんいるのね~、ということに大安心、そして、ずれててもいいじゃないかというカリーナさんの検証に目からうろこでした。
そしてお父様とシクラメンのエピソードで泣けました。我が家は両親ともまだ健在ですが、やはりこういった行き違いが多くあります。それを疎ましく思うとともに罪悪感もあり、こちらの記事で私の気持ちを整理していただいたような気がしました。

  • 2012/09/15 (Sat) 08:03
  • Johnnycake #lhJGmHnI
  • URL
コメント、ありがとうございます!

★よ さん
あー、なんか久しぶりの感じーー(^_^)/
姉妹って難しいですよね。
わたしと姉も、綱渡りだなあといつも思っています。
わたしは一人で関西に出てきて
親の面倒を見ていないし、
せめて姉は大事にしたいと思っているんですが、
性格が違うから、どこまでできるかわかりません(笑

★秘密コメントのNさん
ははは。そうかもしれませんね!それは深いなあ。
ってことは、達人は、あえて黒いところあたりを
狙うとか!?(笑)
そう考えると、贈り物って面白いですね!

★秘密コメントのMさん
素敵なコメントありがとうございます!
若いころの孤独感とは違う「ひとり感」・・・
とても繊細でいい言葉だなあと感銘を受けました。
本当に、こうやって語り合って老いていけること、
とても幸せに思います。気づかせてくださってありがとうございます。

★amiさん
コメントありがとうございます!
父のシクラメンは、冬になるといつも思い出します。
わかってくださってうれしいなあ。
>本音が言いやすい身内は、凹み率が上がったり、悩み率も高くなるような。
↑↑
ほんと、ほんと!だからこそ、トレーニングだと思って
上達の踏み台にすればいいのかもしれませんね(笑

★MJさん
ああ、MJさん、それはわかりやすい!
姉の友人にはブルーグリーン系の色が好きな人がいて、
その色の器などを選んであげると喜ばれるらしいよ。
ってことは、あれかな。
「これちょうだい」的なわかりやすいことを
アピールしておくのも手かもね(笑
お姑さんは確かに強敵だ~(笑

★@tiporuさん
ははは。お母様、つわもの~。おもしろーい(笑
わたしも義理の母には、花か食べ物にしています。
着るものは本当に難しいよねーー。
>贈り物って、気持ちを伝えることだと思うから、贈るという行為を大事にしていきたいです。

ああ、そうかも。だから、はずしまくってもいいのよね~。

★まゆぞーさん
あああ、おもしろーい。
そして、まゆぞーさんの「矢」が愛おしい~。
まゆぞーさんの「送られなかった矢」には
思いがこもっているけれど、
私のはあんまりこもってない気がします。
チャチャッ買ってチャチャッと送ってるだけで。
まゆぞーさんの「送れなかった矢」を展覧会にして見てみたいな。

★そらさん
ねえ。ほんと。脱力感、無力感、ありますよねえ。
そこで「何で喜んでくれないの!?」って
駄々をこねるわけにもいかないし(笑
いえいえ。自分らしいブランドになんて
まったく落ち着いていません。
わたしは、レストランに連れて行ったり、
名所を案内するのもどっちかっていうと自信ないです(笑

★Johnnycakeさん
あああ、こちらこそ、胸に響くコメントありがとうございます!
そうかあ。お土産文化っていうのは、日本的なんですね~。
海外に行く≒土産が必要 っていうなかでも
帰国されるのは大変ですね~。はずしてください。はずしてください。
私など、とことんドメスティックな人間ですが、
当たったことなど、ほとんどないんですから(笑
海外の匂いがするだけでも素敵~♪
父のこと。複雑な感覚をわかっていただけて幸せです。

  • 2012/10/11 (Thu) 15:10
  • Carina #-
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