学生時代のバイト先だった喫茶店のマスターは、
祇園でクラブのママをしているお姉さんといっしょに
そのお店の2階に暮らしていました。
マスターは、当時でも非常に珍しかった「風と共に去りぬ」の
レット・バトラー風のヒゲをたくわえていて、
そのヒゲを慈しむようにさわりながら、
バイトのわたしに、ときどき、不満をもらすのです。
「姉ちゃんの作るハンバーグはな、皿の上にハンバーグだけやねん。
それ以外、なーんもないねん」と。
そういえば、長崎の友人も彼女が作るハンバーグについて
「ハンバーグのつけあわせが、いつもナポリタンスパゲティだけばい。
もうちょっとなかかなあ。ほかに。
栄養のバランスも考えてほしかとけどねぇ」
と嘆いていました。
さらに、わたしがここに引っ越す前に住んでいたマンションでのことですが、
仲良くしていた友人が入院することになり、
その旦那さんにわたしがときどき、
晩御飯を差し入れてあげることになったとき、
彼女は、
「うちのダンナ。ハンバーグには絶対、目玉焼きやから。
目玉焼きだけは、乗せてな。半熟で。」
と言い置いていきました。
これらのハンバーグ名言集から、わたしは、
「理想のハンバーグ」というのは、
ハンバーグ単体でなく、皿全体で実現するのだ。
という当たり前のようで、なかなかにして深淵な真理に到達したのです。
そう。
素敵なハンバーグは、
ハンバーグを中心にしたコーディネート、
によって可能になるのだと。
なーんて、昔の話をなんで今頃、思い出したかというとですね。
最近、仕事で京都方面に行っているのですが、
もう、電車が平日でも込んでいる。
紅葉を楽しむ人々でいっぱいなんですね。
で、その電車のなかは、個性的な中高年女性の宝庫。
なかでも強烈な存在感を放っていた女性が、
マスターのお姉さんによく似ていたのです。
その60代後半の「お姉さん」は、
・前髪を上側に巻いた金髪ソバージュ風ヘア
・赤、青、白、グレーの横じま長袖Tシャツを着て
・黒い化繊のところどころレース入りチュニックを重ね、
・伸びるタイプのジーンズを
・茶色いムートンに毛皮のついたブーツにインし、
・熊の毛色に似た毛皮のベストをはおり、
・ジャガード織多色使いのストールを巻いて
・よく見ると、ひよこの顔になっているバッグ
を持って、同年代の3人の女性を率いていらっしゃいました。
ああ、もし、ひげのマスターが
こんなお姉さんの姿を見たら、
「もう、姉ちゃんのオシャレはな。
ハンバーグの隣にミンチカツもコロッケも置いて、
ポテサラも置いて、そこに好きやからって鯖寿司も乗せて、
これがあったら可愛いやろーって、
ひよこ饅頭も乗せるみたいなもんやねん。
で、最後にマヨネーズをかけまわすみたいな。
そんなハンバーグあるかあ!!めちゃくちゃやろう!?」
と嘆いたに違いない(笑)
ああ、懐かしいな。
ちょっと変わった寂しがり屋のドリーミーなマスター。
いつもゆっくりと2階から降りてきて、
「顔がむくんでしゃあないわ」と言いながら
アメリカンコーヒーを淹れて飲んでいたお姉さん。
そういうわけで何が書きたいのか
われながらわからなくなってきたので、この辺で失礼(笑)。
みなさんも、素敵なハンバーグを♪
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