40代以降、マジメが身を滅ぼす!?

私には、ひと回り上のマジメな姉がいます。

日本人。
元教師。
血液型A型。

というマジメの三大要素を備えた人物。

昨年の春、定年を待たずに退職し、
ようやく自由な時間が持てるようになった
マジメな姉。

フラワーアレンジメント教室で出会った友人に
韓国ドラマ「朱蒙(チュモン)」を勧められたらしく、
その足でレンタルビデオ屋さんに直行(←マジメです)しました。

あいにく「朱蒙(チュモン)」はレンタル中で、
「宮廷女官 チャングムの誓い」をまとめ借り。

「おもしろくてず?っと見てる」

と、ことのほか上機嫌です。

「宮廷の様子とか、料理のこととか、いろいろ勉強にもなるしねえ」

なるほど。

「でも私も、DVDばかり見てないで、
もっと、ちゃんと勉強しないといけないんだけど」

なるほど。

一見、ごくあたりまえの会話のようですが、
ここに姉のマジメさが端的に表れていることに
お気づきでしょうか。
そうです。そうです。
チャングムについてのごく短い会話に、
「勉強」というコトバが2回も登場しているのです!!

思えば、姉は昔から
「勉強になる」ことが好きでした。

「勉強になる=教養・知識が身につく」点はないか、
テレビや映画を鑑賞しながら、つねに探している節がある。

さらに自宅でテレビやDVDを見て過ごすのは、
何となく怠惰だと感じるようで
もっと、こう英会話とか歴史とか、福祉とかを
机の上に本とノートを開いて勉強しなくちゃいけない・・・

と、

ふと自責の念にかられ、

「勉強しなくちゃ」

と口にしてみる。

マジメだからです。

しかし、妹は思うのです。

受験勉強なら、いざ知らず。
職業訓練なら、いざ知らず。

愛しき姉よ。

人生の折り返し地点もとっくに過ぎた今、
自分の好きなことにのめりこんでも
バチは当たらないはずだよ。

たとえ自分の内なる「マジメ」が

「こんなことしている場合じゃないでしょ!」
「もっとチャレンジしないと!」
「こんなの時代遅れよ!」
「もっとボランティアとか社会活動をしないと!」
「そんなことしていたらボケるよ」



重箱の隅をつつく異常な細かさで
行動を監視し、否定し、叱責し、激励しても、
決してめげてはなりませぬ。

グータラは身を滅ぼすが、
マジメも身を滅ぼす。


「チャングムに、もっともっとハマったらいいじゃん」

妹は今、マジメにそう思っています。

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