石垣りんという人の詩が好きで、
一時は、石垣さん自身が朗読しているCDを聞いたりしていました。
「おばあちゃんなのに、少女みたいな声だなあ。
童女だなあ。」
と思って聞いていたんですが、あるとき、娘に、
「この人、いくつぐらいと思う?」と聞いたら、
「80歳とか?」とそっけなく言われ、
あ、やっぱそうか。やっぱ、おばあちゃんに聞こえるんだな。
「ま、そうだよね~」と思いなおしたりしました。
その石垣さんに短い詩があるのを
最近、また本のなかに見つけました。
「かなしみ」という詩です。
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私は六十五歳です。
このあいだ転んで
右の手首を骨折しました。
なおっても元のようにはならないと
病院で言われ、
腕をさすって泣きました。
「お父さん
お母さん、
ごめんなさい」
二人とも
とっくに死んでいませんが
二人にもらった体です。
いまも私はこどもです。
おばあさんではありません。
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(いま、65歳というと「おばあさん」という感じではないですね。
85年の作品です。やっぱり、感覚が変わってきているんですね~)
ま、それはともかく、
おばあさんのなかに、こどもがいる!と思いました。
石垣さんの声といっしょです。
どんなじいさんであれ、ばあさんであれ、
その親がとっく死んで、いなくなっていても、
いまも「だれかの子ども」。
おじいさん、とか、おばあさん、とか、
それは、きっといつまでも
どこか「仮の姿」なのかもしれません。
だからこそ、受け入れようして、みんな、
意識的であれ、無意識であれ、必死になるのですねー。
わたしも、きっとそうなんだなあ。
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★ここにCDがついていました。代表作の「表札」も。
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おばちゃんでも、熟女でもない。
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