うちの母は、認知症なので、
姉との会話には、しばしば、「どうすれば、認知症にならないか」
「なぜ、母は認知症になったのか」
「わたしたちは、なるのか」といった話題が登場します。
わたしは、そうでもないけれど、
姉は、わたしより一回り年齢が上ということもあり、
「ボケないための」系知識は人一倍豊富です。
ってか、さまざまな行動規準のひとつに
「これをやっていたらボケるのでは?」というチェック項目が入っています。
食べ物しかり、勉強しかり、交友しかり、外出しかり。
しかし。
どーも。ことは、そう単純ではないぞ。
という結論が、わたしたち姉妹の
ここ7~8年のフィールドワークから導き出されようとしているのですよ。
たとえば、実家の近くに住む95歳のTさん(女性)は、
50代のころから、夕方の時代劇再放送が大好きで
「あ、あれを見なくちゃ!」と言ってはそそくさと帰り、
そりゃ、びっくりするほど出不精だったが、いまも、ボケてない。
80代のオバも、
「おばあさん」と呼ばれる年齢になってからは
ずーっとテレビばっかり見ているようだが、
こちらも、ボケる兆候はなし。
わたしの友人の80歳のお母さんも、
これといって向上心があるようには見えず、
遊びに行っても、もっぱらダラダラお過ごしのように見えたが、
いまもってボケたという報告はなし。
遺伝だろ?という解釈も可能なんでしょうし、
ま、結局、運命よ、という解釈も可能なんだろけど、
どーも、「ダラダラしていてもボケない」人には
ひとつの特徴があるように見える。
それは、
「ダラダラ」を「ダラダラ」と解釈していない。
といえばよいでしょうか。
「ダラダラ」を「ダラダラ」と解釈しないことによって
自己嫌悪に陥りにくい。自分を責めない。
といったらいいでしょうか。
傍から見れば、ダラダラしているのだが、
それは「楽しみなテレビ番組」であったり、
「勉強になるテレビ番組」であったり、
「あれは、よかもんねー的番組」(←長崎なので)であったりしていて、
別段、解決すべき問題として認識されない。
刺戟を求めて外に出ねば!とか。
好奇心を失わず、いくつになっても挑戦せねば!とか、
そういった「ネバ感」が低いので、
当然のことながら「納豆を食べネバ!」というような
「ネバ系食べもの」への信仰もそれほど強くない。
暇つぶしが上手。というより、
人生が元来、やや、暇つぶし的??
年をとると、ふとしたときに
なんともいえない孤独感に陥るので、
「暇つぶし」の手段を何重にも用意していくのがよいのかもしれん。
いわば、
茫漠とした寂しさに落ちないためのセイフティネットの
自前化ならびに重層化作戦。
テレビ番組しかり。
DVDしかり。
漫画しかり。
ゲームしかり。
ダラダラものでオーケー。
教養ものでなくてオーケー。
上手に暇つぶしして、
「ネバ感」にさいなまれず生きる。
「そっちのほうが、ボケても後悔ないんじゃない?」
なんてことをフィールドワークの研究成果として話していたら、
やや寂しいモードだった姉が、なぜかものすごくホッとしたようで、
「そうね!韓ドラも見たかだけ見てよかね!」と言っていました。
それでよか、と思います。
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