人生の「主役」から、人生の「リーダー」に。

伊賀泰代さんの「採用基準」は、

これから大学進学や就職を控える若者はもちろんですが、

私たち親世代も読んでおくとよい本ですよ。


 

rps20130404_180604
↑↑いつもはもう少し片付いています(笑)

 

 

なぜ、読んでおくとよいかというとですね。

 

親心から、ついつい「安定が第一でしょう」とか、

「公務員か大企業をめざしなさい」とか、

「少しでもいい大学に行っておかなきゃ」とか、

言っちまいますからね。

ほかに何言っていいかわからんし。

英語ぐらいはと思うばかりで、親にも子にも処方箋なし(笑)

 

しかし、そういう、もはやリスキ―でしかないアドバイスを

高度成長期からバブル期までに培った世界観を振りかざして

繰り返しお経のように耳元でささやくことは、

前途洋々であるかもしれない青年諸君を、

変化対応できない人間へと、

みすみす劣化させてしまうだけだ、ということがわかる。

そのために読んでおきたい、という意味です。

わかってるね>自分

 

しかし、そういった「若者向け」「その親向け」という視点からでなく、

「自分のため」にも読むと

あらら、目からウロコがポロリ・・・なのですよ。

 

この本は、リーダーシップについて書かれているのですが、

その例として、

「マンションの管理組合の会合にお菓子を持ち寄った」という

ものすごい親しみやすい場面が描かれているんです。

 

マンションの管理組合でなくても地域の自治会とか、

PTAの会合とか、身近なケースに当てはめて読んでみてください。

(以下、ちょっとだけ引用します)

 

-----------------------------------------------------

 

会合が終わり、帰り際になってもテーブルの上には

お菓子や果物が残っています。

貸し会議室なので残していくわけにもいきません。

お菓子の数は全員分には足りないので

一つずつ分けるのも不可能です。

みんながそれらをすごく欲しがっているわけでもありません。


この時、「このお菓子、持って帰りたい人はいますか。

お子さんがいらっしゃる方、どうぞ、お持ち帰りくださいな」と

声を上げる人がリーダーシップのある人です。


-----------------------------------------------------

 

なーんだ。そんなこと!?

それがリーダーシップ?

そんなこと、いつもやってるーー!

 

 

と思った人もいるでしょう。

 

それとはちょっと違って

「それは組合長が考えるべきことで、自分が声を上げるべき問題ではない」と感じた人もいるかもしれません。

 

前者は、それを解くのが誰の役割であれ、

「こうやったら解決できるのではないか」

と自分の案を口にするリーダーシップのある人。

 

後者は、何らかの問題に気づいたとき、

「それを解決するのは、誰の役割か」と考える役職的思考の人。

 

…伊賀さんは、そんなふうに書いています。

(わたしは、前者としてふるまえるときもあれば、

後者としてふるまってしまうときもあります。)

 

話がすこし飛びますが、

かつて「人生の主役」という言い方がありました。

今もあるでしょうが、かつてほどではないような気がします。

 

たった一度の人生ですし、

自分にとって、自分こそが、何よりかけがえのない存在なんですから、

主役だと胸を張って生きることは素晴らしいことです。

しかし、主役として人生の舞台に立つには、

脇役も、端役も、相手役も、舞台装置も、照明も、

そして何はなくても観客が必要なんですよね。

喝采してくれれば最高。

ブーイングはつらい。

観客ゼロなのは、もっと、もっと、つらい。

ああ、誰か、わたしを見て。

 

 

「主役」と「リーダー」は似ているようですが、

違うんだなあ、と。


 

もし自分が自分の「人生のリーダー」なら、

決断し、失敗し、反省するのは自分。

行き先を決めるのも、決めないのも自分。

観客を呼ぶのも、呼ばないのも自分次第。

 

問題解決のために手をあげる人生を選ぶか、

「あんなことして、あれ、あの人の役割?」と言う人生を選ぶか。

 

むむー。もう、51歳。

自分のリーダーとして、人生を歩んでいきたいなあと思います。





こちらの記事には、たくさんのコメントをいただきました。
ありがとうございます。
「衣服費平均、月4360円。現実をクールに見つめて、おしゃれ心を更新しつづける。」その他の記事もどうぞ。⇒

【関連記事】あ、かなり前にこんなことも書いていました(笑)
わが人生に観客なし、を知る。

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コメント

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  • 2013/04/04 (Thu) 22:02
  • #

仕事で今まさに同じようなことを考えながら毎日を送っています。ですので今回もまた、ものすご~い示唆をいただきました。
自分自身は「『リーダー』が奥底には本質的に眠っているけれど色々な縛りを考えてしまったり自信のなさや遠慮から『それ誰の役割よ!?』という反応が先に立ってしまう」タイプです。
リーダーやるのは怖いんですね~。若い頃の、それこそ若気の至りで先陣切って叩かれた、って経験が尾を引いているような気もするし…
でもホント、年齢的にリーダーを買って出る勇気を持つべき歳かもしれませんね(47です)、おばちゃん特有の気さくさを道具にしつつ。
そして、リーダー→ディレクター→プロデューサー、かなぁ。先陣切って→仕切って→仕向ける。それらの役目をやってくれている(きた)先達に感謝です。
お薦めの本、読んでみます!

  • 2013/04/04 (Thu) 23:44
  • ミリ1215 #-
  • URL
勇気をいただいた気がします

昨年度、子供の関係のある団体のリーダーになり、自分なりの活動が良かったのかどうなのかを振り返っている時期ということもあり。

私自身は外見も地味、声も通らず、リーダーには全く向かないタイプと思っているんです。
でも、いつも解決策を自分で考えて提案、あるいは実行してきました。
時には(いつもかも?)変わり者と思われながら…。
それが誰の役割か?なんて考えたこともなかった…。そんなことを考える人もいるんですね。そういう人は世の中を上手く渡っていそうな気がするなぁ。

ご紹介の本、早速読んでみようと思います。
ちょうどこの春から大学3年で就活を始める娘もおりますし。
これからのことを考えるのに大きなヒントを貰えそうです。

>、「このお菓子、持って帰りたい人はいますか。お子さんがいらっしゃる方、どうぞ、お持ち帰りくださいな」

(もしこれを おばちゃんが言ってたとしたら)
これ 嫌だぁ~

持ちよりで残った物 というのは (遠慮のく塊もあるかもしれんが)  人気がなかったから 残ったもんで  結局は『残りもん』

その『残り物』を 子どもがいる人に 押しつけようとしているみたいで 嫌だ。

ああ なんて ひねくれた考え方だ事 <自分

子育て中 は 各家庭で 子どもの食べ物にはいろんな思いがあるから、 食べさせたいもの は 違うと思う
『子どもがいる人』 が 全員 『残り物のおやつが欲しい人』ではない

今 話題の 教室内カースト  あっ ここでは 『マンションの管理組合の会合カースト』 か
このカーストが成り立つと  残った物は 『子どものいる人』 に 押しつけ。 の図式が成り立って。

「・・・・お持ち帰りくださいな」と 言って  すべてが片付いたと勘違いする人 と
いつも 押しつけられちゃう人の カーストが ずーっと 続く。。。。

で こーいう カーストは 表面上は なんの 波風も立たないので おだやかに スムーズに 事が運ぶので 階級の 飛び級? や 逆転は 起こらない。。


せっかく おばちゃんになったんだから  こーいう場では 『おばちゃん』 に なればいい。

・嫌み
・おばちゃんである立場の明確化(自分の事をおばちゃんという潔さ)
・わずかな投資 (100枚105円のビニール袋)


会合が終わって テーブルの上にお菓子が残っていたら

おばちゃんは 大声で 独り言を言う

(残った物が見えるようにして) 
「あらら お菓子 残っちゃったわねぇ もったいない。 ねぇ 私 袋持ってきたから 使ってね。 残ったら おばちゃん全部もらっちゃうわよ。 これ以上太ったらみんなの責任だからねぇ。」

嫌み婆ぁになる事を恐れちゃあかん
ホントに おやつの欲しい人は 袋に入れて お菓子持って帰るだろうし
それで残ったものは ホントに人気のないお菓子ってわかるし
次回の会合から 持ち寄る物の量と内容が変わるかもしれんし 
テーブルの上に置く方法もかわるかもしれん



半世紀以上生きてきて
自他共に認める 立派なおばちゃんに なって
自分自身が リーダータイプではないと 自覚ができたから


いろいろ不満はあっても
年上の人からの行動は 受け流し 
受け流せない降りかかる火の粉は受け止めて (大火傷しない程度に)
若い人には いろんな事を押し付けない (逃げ道を作ってあげる)

そんな おばちゃんになりたい と 思う日々。。。 だはっ

まっ
行動に移せず思うだけ・・・・・・って事もあって
フツフツとした日々を送る事が多いけどね。。。。
。。。。って それでいいのかぁ~(笑)

  • 2013/04/06 (Sat) 14:15
  • わに@ひねくれもん #qbIq4rIg
  • URL
親の限界値

>「安定が第一でしょう」
>「公務員か大企業をめざしなさい」
>「少しでもいい大学に行っておかなきゃ」

これって、結婚相手を選ぶ時に、相手のプロフィールを見て、学歴とか勤務先とか年収だけを基準に判断して、「この人なら将来安泰だわ!」と、自分の人生を丸ごと預けてしまうようなものですよね。ものすごくリスキー。
結婚した後も、就職した後も、人生は続いていきますからねぇ。

>ほかに何言っていいかわからんし。

「お母さん、あんたに何言ったらいいか、わからへんしなぁ」と言ってしまうのも、一つの手かも、と思いました。
親の限界値を、子供に示しておく、ということで(笑)。

  • 2013/04/07 (Sun) 19:18
  • 宇野ゆうか #mvcB0rpk
  • URL
自分の選択と決断

子供の就活を終え、親は何となく傍にいて、役にも立てないのにおろおろするぐらいしか、してやれることは無かったです。親へのサービスなのか聞いてほしいのかわかんないけど、やたらめんどくさいエントリシートの出来を自慢するのを聞くくらいしか。帰省してくれば弁当作るか、白シャツの予備を買いに走るくらいのことしか。

つまり点数よりも、自分の足で立ち自分のアタマで考えられる子に育てよちゅーことなんだなぁと、当たり前過ぎることしか行き着くところは無し。親の限界値は示さなくても自明のことという状況でございます(笑)。

子供のことはさておき、自分の毎日を人のせいにしないで暮らすってことが肝心だな。自分の毎日は自分が選択決定しているのだという自覚でしょうか。力強く決断しまくったマーガレット・サッチャーのごとくとは言わないまでも。元気をもらいました。シュワッチッ!

  • 2013/04/11 (Thu) 13:58
  • あ き ら #dI6DO0LA
  • URL
コメント、ありがとうございます!

★秘密コメントのDさん
そんなふうに言っていただいて、ものすごくうれしいです!
こちらこそ、素敵なエピソードも教えていただいて
すごく支えられています。
もう、梅雨ですね~。お元気ですか?
また、別冊のほうにもコメントくださいねー♪

★ミリ1215 さん
いえいえ、こちらこそ書いていただいたコメントから
教えていただいた気分です!
先輩方に感謝しながら、自分自身が育む立場に立つなんて
素晴らしいですね~。
リーダーシップってもっと身近なことと考えて生きようと
私も思っています。

★ぶんぶん8さん
ぶんぶん8の生き方、すばらしいと思います。
「これが誰の役割か」と考えると
「役割をやっていない」「役割でもないのに・・・」っていう
発想にもなりがちですもんね。
できることをして、自分も周りもできるだけ気分よく
いられるようにするのがいいと思います、

★わに@ひねくれもんさん
なるほどー。
その観点から見ると、
この著書もまだ「管理組合など地域社会」が見えてないってことになるのかもね(笑)
でも、わにさんのその別提案が、これぞリーダーシップじゃね?
・嫌み
・おばちゃんである立場の明確化(自分の事をおばちゃんという潔さ)
・わずかな投資 (100枚105円のビニール袋)

しかも、箇条書きにする理論的提案!すばらしい!

★宇野ゆうか さん
おお、こんにちは!
ああ、そうなんですよね~。
自分が心配や老婆心から娘に言っていることって
長い人生から見たら、すごくリスキーなんですよ。
「わからん」ことは「わからん」とはっきり言って
自分の小ささを認めることも勇気ですもんね。

★あ き らさん
おお、コメントからあきらさんとお子さんの関係は目に見えるようで
すばらしいです!
>つまり点数よりも、自分の足で立ち自分のアタマで考えられる子に育てよ

わたしも、まさに、今娘が高2なんで
そのことを感じる日々。もう、娘の人生始まっちゃって
わたしができることって、弁当ぐらい(笑)
ほんと、あきらさんが書いてらっしゃるように
「子どものことはさておき」ですね。それも痛感中~(^_^)/

  • 2013/05/28 (Tue) 13:55
  • Carina #-
  • URL

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