今よりずっと若いときは、
テレビで50代や60代の女性たちを見ると、
「こんな感じの人になりたい」とか
「若作りしないほうがカッコイイ」なんて言いながら、
その年配女性たちみたいに「本物」を身につけ、
その年齢ならではの魅力を生かして、
颯爽と街をゆく将来の自分を想像したりしたものでした。
いったい、当時、何に憧れていたんだろう?と
改めて考えてみたんですけど、
それは、一言でいうなら、
「偉さ」だったんじゃないか。
と今になって思います。
男性とは違って、女性の場合、
必ずしも「偉さ」が「社会的地位」には直結しませんが、
しかし、当時、わたしが憧れていた年配女性たちの姿は、
「偉い」からこそ得られる諸要素で成り立つカッコよさでしたから。
地位しかり、財力しかり、人格しかり、容姿しかり・・・。
それらの、あらゆる「偉さ」に
若いだけのわたしには到底手に入れることのできない
「カッコよさ」を感じていたのです。
いまは、若さがある。
でもそれは、いずれなくなる。
その次は「偉さ」だ。
と無意識に感じていたんでしょうね。
「つまらない」の反対語が「偉い」ですから、
「若いけどつまらない」から
「年を取ったけど偉い」になりたいと思っていたんだな。
女性ファッション誌の「本物志向」や「大人志向」も
煎じ詰めれば、この「偉い志向」の一派です。
しかし。さらに時は移るんですよね。
その「偉さ」すら、
もっと年齢を重ねるとなくなってしまうため、
女の子たちは、昔からずっと、
「年をとったら、かわいいおばあちゃんになりたい!」
と言ってきました。わたしの友だちも言っていたな。
かわいいおばあちゃん・・・・・。
「若さ」から「偉さ」へ。そして「メルヘン」へ。
なんて素敵でアクロバティックなストーリーでしょう。
昨日、「はたらきたい展」に行き、
みうらじゅんさんのこんな話を聞きました。
「ある程度の年齢になってくると
『この人に仕事を頼んだら、高いんじゃないか』と思われるんで、
こんなふうにTシャツを着ているんですよ。
麻のスーツも持っていますよ。
でも、高く見えるから着ないんです。
こんな格好をしていたら、高く見えないですから、
若いときと、おなじような仕事がもらえるんです」
偉くならないための服装。
若いときと同じよーな仕事をもらえる服装。
会場にいた老若男女が
みうらさんの映像を見ながら
大きくうなずいて、うれしそうに笑っていました。
みんな、わたし同様、「偉い」の呪縛があるんだなと思いました。
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