小さかった子は大人になり、その頃のことを語りはじめる。

 

娘はいま、高校2年生なんですが、

小学校の高学年ごろまで仲のいい姉妹がいました。

同じマンションに住んでいたんですが、

そのころ、その子たちは転校したんです。

 

 

4歳ごろから年がら年中、うちで遊んでいました。

夏休みは水筒だけ下げてやってきて、

昼ごはんも晩ごはんも食べていきました。

 

 

わたしは、いつもやさしいおばちゃんだったわけじゃありません。

「また、来たのかよ」と何度も思ったし、

そんな態度もとったし、

うちの娘と一緒になって部屋中に落書きしてくれたときには、

頭に血がのぼって、怒りが収まらず、

その子の家に電話したこともあります。

 

 

でも、そのうち、「親に気をつかわないでいい子どもたち」と接することが

楽しくなってきました。

「食べる?どうする?」と聞くと「どっちでもいい」って言うんですが、

かならずモリモリ食べてくれること。

「これをしたら親御さんに気を遣わせるかな」と考えなくてよい関係が

気楽で、面白くて、楽しくなったんです。

 

 

面白くなって調子に乗って
その姉妹を連れ

一泊のキャンプに行ったり、

日帰りでバーベキューに行ったり、

温泉に行ったり、プールに行ったり、

ラーメンを食べに行ったりしました。

家でお菓子を作ったりもしたらしいです。

まあ、いろんなことをしました。

 

 

先日、その姉妹のお姉ちゃんのほう(娘と同い年)が

娘の誕生日にサプライズでやってきてくれました。

 

 

わたしには電話でこっそり教えておいてくれたのに、

とりたててごちそうを用意することもなく、

お菓子やジュースを買って待つこともなく、

毎度のごとく、ごはんの時間になってしまって

「なんもないけど、食べていくか?」となって

ありあわせのおかずと、夫に頼んで買ってきてもらった

スーパーの惣菜でご飯を食べました。

 

 

その子が帰ったあと、

いつもは見せない娘が、

「お母さんのことが書いてある」といって

手紙を渡してくれました。

 

 

ぎっしりと書かれた便箋の最後に、

夫と私が連れていった場所のこと、

食べたもののこと、

遠出するたびにその子が車酔いをして吐いて大騒ぎしたこと

いっしょに作った料理のことが書き並べられ

「自分の小っちゃい頃の思い出は、〇〇(娘の名)んちのことばかりだ」と

書いてありました。全部、覚えている。感謝している。

離れているからこそ、正直に伝えられてうれしいと。

 

 

わたし、号泣してしまいました。

顔を両手で覆って泣きました。

 

 

いろんな感情が混じりあいました。

 

 

「ああ。よかった。なんとか邪険にすることなく

ぎりぎりいいおばちゃんでいられてよかった」と思ったし、

「楽しかったなあ。あの頃、楽しかったなあ」と思ったし、

やっぱり、覚えていてくれて、すごくうれしかったです。
こんなこと言わせて申し訳ないとも思いました。

 

 

手紙をもらって少し時間がたった今、思うのは、

とりたてて立派なわけでも、

うまくいっているわけでもないわたしの人生を、

この17歳の女性が肯定してくれた。

そのことへの感謝です。

 

 

あのころ、わたしを含めた大人たちの顔に一瞬よぎる感情を

彼女はしっかりと見ていたのでしょう。

わたしのビミョーな葛藤もきっとわかっていたんだろうなと思いました。

 

 

彼女は複雑な内面をかかえながら

思慮深い大人の女性になっていくでしょう。

まあ、またいつか、チャンスがあれば、

いろいろ話したいです。

隣に並んでね。

 

 

文章のなかには書きませんでしたが、

その子のお母さんも働き者の、いい人でした。

わたしたちに大らかに預けてくれた、

時に応じて感謝の気持ちを伝えてくれたから

遠慮することなく、気負うこともなく子どもたちと遊べました。

お母さんと夏祭りで、立ったまま、運動場を見ながら

ビールを飲んだ夕暮れのことをよく思い出します。
後ろ暗いところのない堂々とした生き方の人だと思いました。


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コメント

もらい泣き!

あぁ。やっぱりいいなあ、Carinaさん。
Carinaさんてあったかいです、ほんと。
私より少し年上のCarinaさん。
ここにくるのはクスッと楽しいだけじゃなくて、なんかあったかいから。

私だったらその姉妹たちにそんな風に接してあげられる自信ないなあ〜

だけど、自分が子供のころ、確かにそんなふうに気軽に接してくれた友達の家人がいて、子供ごころにもその家に行くのが楽しかったり嬉しかったような記憶を思い出しました。
子供でも他人の家にあがるときは緊張したり、遠慮したりしてましたから。
Carinaさんご夫婦のような方だったら、もう本当に楽しかったと思います。

そしてCarinaさんご自身も最初は葛藤されてたという本音もふくめて、やっぱりCarinaさんて素敵だな!とあらためて思いました。

早朝、真央ちゃんの涙にもらい泣きして、またここでほろっとさせられました。

  • 2014/02/21 (Fri) 18:42
  • ami #-
  • URL

今日のFacebookのカリーナさんの文章にも「う〜〜〜ん、凄いな…」って唸ったけれど、ここでまた泣かされました〜〜(┰_┰)
鼻の奥がツーーンとなって、胸がいっぱいになりました。

上手い言葉は出てこないけれど
カリーナさん、よかったですね…嬉しいですね…
その姉妹は、我が子と同じように接してくれたことが嬉しくて居心地が良かったんだろうなって思います。

いつも感じることですが、カリーナさんの他人に対しての目線の温かさが大好きです(*^o^*)

  • 2014/02/21 (Fri) 20:02
  • Tomi* #w7E8CPEA
  • URL

おばフォー の
いろんな言葉 で Carinaさんが選んだ
『 「あんまりはりこむと、かえってなめられまっせ」  』 が好きです。

無理すると続かない
無理をしている事が相手に伝わると(薄々感じとられると)続かない
かといって
頑張りが微塵もまければ続かない
(日常を続けていればいつしか目減りしている 平行線を保つにも努力はいる)

以前 書かれていた 持ち寄りパーティも そうですが
頑張り過ぎない 日常の延長って 簡単なようで 難しいですよね

その難しさを
大変と考えるか 楽しいと感じるかで
(それは ほんのちょっとの違いなんだろうけど)
日々の暮らしが かわっていくんだろうなと。。。。
鼻の奥 ちょこっと (ちょこっとだけかよっ。笑)させて
今日の 文章読みました。


最近ね ハタチになった娘が
肯定的な言葉をかけてくれるんですよ

ものすごーく深い闇ではないけど ちょこっと自信をなくして
いいのかなぁ ほんとにいいのかなぁ こんなんでいいのかなぁ
と 萎びているワタシ に
娘の言葉は とっても嬉しいのです

娘は我が子なので(当たり前です)
いつも いつも 肯定的なやさしい言葉をかけてくれるわけではないので
自分で 自分を肯定したりしています。。。あっは 小心者だわ。ワタシ。

あっ
我が家も 3人の子どもの友だちが それぞれに出入りしていました
手が離せない舅姑がいたので お出かけはなく お出入りだけですが
合ではなく升の米の減り具合が楽しかったです



個人的伝言板 
ちゃ―ばーさん ごぶさたです

  • 2014/02/21 (Fri) 21:46
  • わに #qbIq4rIg
  • URL
それは…

泣きますわ…。(T_T)
彼女がカリーナさんの娘さんに会いたかったのはもちろんですけど、おばちゃんやおっちゃんにも同じくらい会いたかったんやろなと思います。

  • 2014/02/21 (Fri) 21:57
  • okosama #-
  • URL
幼なじみ

彼女は、これからも娘さんの姉妹のような存在でいてくれると思います。

  • 2014/02/23 (Sun) 05:25
  • おばちゃん #BejLOGbQ
  • URL

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