ティム・ガンに学ぶ? 「傷」を心の杖に、勲章に。

NHK Style up ティム・ガンのファッションチェックの8回目。

今回、登場したのは32歳の保護観察官、ローリ・ジョーンズ。

いやあ、さすがは30代前半ですな。

ツヤのあるチョコレート色の肌と
ボリュームたっぷりのバスト&ヒップがまぶしいです。

彼女は、2001年の交通事故で重傷を負い、
今も残る脚の傷を気にしているため、
スカートははかず、ダラッとしたスウェットスーツばかり。

ティムが言うところの「スウェット依存症」に陥っています。

そんな彼女の「脚の傷」と「心の傷」を癒すため、
ティムが行ったのは、大きく分けて以下の4つ。

(1)傷が目立たないストッキングを渡す
(2)腕に大きな傷のあるスーパーモデル、パドマ・ラクシュミと親密に語り合う機会を与える
(3)レラ・ローズというワンピース主力のデザイナーを紹介し、脚を出すファッションを受け入れるよう促す
(4)人情派で涙もろい女性メーキャップ・アーティストから脚のメイクを受ける

つまり、
実際に傷を目立たなくするスキルを伝授するとともに
精神面もしっかりとフォローする
物心両面からのサポートを行うわけです。
「私も14歳のときに腕に傷を負ったのよ」と語る
ミステリアスな風貌の女優&モデル、パドマ・ラクシュミは、
その美貌と才能、さらにはその結婚相手(その後離婚)でも
世界の度肝を抜いた人物ですな。

お相手は、「悪魔の詩」の著者サルマン・ラシュディ氏でした。

いやあ、ここまで肝の座ったセレブに、
「その傷をあなたの杖に、そうでなければ勲章にしましょう」と
説かれたら、勇気が出るだろうなあ。

勲章としての傷は、
時に強烈な魅力になります。


とうわけで、

ローリさんは、
つややかなチョコレート色の肌に
黒や白のワンピースを身にまとい、
とっても美しく変身なさいました。

傷を杖に、そうでなければ勲章に。

いい言葉です。

そうそう、せっかくのステキな話を
いささかマイナス方向に展開して恐縮ですが、

ホンネを聞きだすなら、ブサイクなほうがいいそうですよ。

美貌の人を前にすると、
人間はかなり緊張するらしい。

わかるなあ。その気持ち。
見てるだけで萎縮するもんねえ。

面白いことに、「魅力的でない」人では、
実験中だというのに、歩行者に声をかけられたり、
デートに誘われることもあった。

しかし、魅力的な人に声をかける歩行者は、
ゼロであった。

魅力的でないほうが、
歩行者は気を許して接近しやすいのである。


ですって。

勇気百倍。
ブサイクもよし。

【関連記事】
ティム・ガンに学ぶ? 制服を脱ぎ、自分を解き放て!



関連記事

スポンサーリンク



コメント

勲章としての傷

勲章としての傷‥
ハートに響きました。
プレッシャーやコンプレックスを
インスピレーションに変えることが出来た時、
【強烈な魅力】として輝くのでしょうね。

  • 2009/11/08 (Sun) 22:47
  • S #DUyx3tDA
  • URL
★Sさん

おお、こちらにコメントを寄せてくださる方から、
いつも、芹沢さん(お名前出しちゃっていいですよね)の
メイクレッスンやコーディネートレッスンの成果を伺っています。

そんなプロフェッショナルな方に
過去記事まで読んでいただいて恐縮です。

コンプレックスを強烈な魅力に変える・・・
きっと芹沢さんがお仕事のなかで実践されていることですなんですね。

  • 2009/11/09 (Mon) 08:57
  • Carina #-
  • URL
私もそうかな~

私は子供の頃肥満児で、思春期にはニキビの中に顔があったようなひどい状態ですごいコンプレックスでしたが、今は逆に人を綺麗にする仕事しています。

なんか、
勲章としての傷は、
時に強烈な魅力になります。

傷を杖に、そうでなければ勲章に。

心に響きました。
うん、なんか元気になった(^^)
朝からエネルギーもらえました。
ありがとう。

  • 2009/11/09 (Mon) 09:08
  • yoshiko #r2JzwhdA
  • URL
★yoshiko さん

ええ?そうだったんですか!?
その人の歩んできた道は、
現在のその人を見るだけではわかりませんね。
お写真からは想像できないですもん。

> 心に響きました。
> うん、なんか元気になった(^^)
> 朝からエネルギーもらえました。
> ありがとう。

こちらこそ、そんな風に言っていただいて光栄です!
ありがとうございます!

  • 2009/11/09 (Mon) 16:44
  • Carina #-
  • URL

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する