方向音痴で、
ついつい前を歩く人についていってしまう傾向があるため、
「何号車に乗れば、エスカレーターに一番近い」というような
時間短縮の知識がなかなか頭に入りません。
(最近は、あまりにも非効率なので
覚えるように努力し、改善中です)
そんなわたしでも、さすがに
この時間にこの電車に乗れば座れる、とか
この時間に列のこのへんだと座れない、とか
そういうことは覚えます。当然ながら。
で、昨日です。
時刻は夕方6時半過ぎ。
家まで、あと1時間半。
当然、駅は混んでいます。
バッグは重いです。
でも大丈夫。
次の特急電車まで時間があるし、
この列のこのあたりに並んでいたら、
ほぼ間違いなく座れるのです。
余裕、余裕。
時間どおりに電車がやってきました。
2列に並んだ行列の最前列は二人とも若い女性です。
わたしが並ぶほうの最前列には、
水玉のシャツに黒いメガネをかけた
細身のおとなしそうな女性(以後、水玉メガネちゃん)が立っています。
電車の扉が開いた瞬間でした。
わたしは、これまで一度も感じたことのない
奇妙な不安を感じたのです。
「な、なんだろう。この不安?
わたし、なにを不安がっているんだろうか」
最前列の水玉メガネちゃんは、
あれ?っと思うぐらい、
ゆっーーーくりと動きはじめました。
(実際にはほんのちょっとゆっくり、だったんでしょうが
そのときは、ずいぶんゆっくり、に見えました)
う、うん?
この水玉メガネちゃんが先頭で大丈夫だろうか。
後ろに並ぶ疲労困憊サラリーマン&ウーマンの座席確保の悲願を
多少なりとも、背中で受けとめてくれているだろうか。
いや、何もわれ先に乗り込んでくれる必要はないんだよ。
常識的な、一般的な速度で乗車してくれたらよいのよ。
だけど、だけど・・・。
いやいや。でも、大丈夫!
この列のこのあたりに並んでいたら、
ほぼ間違いなく座れるから。
・・・と思って電車のなかに入ると、
水玉メガネちゃんは座っていました。
右隣の人と20センチ、左隣の人と20センチの間をあけて。
細い指先で優雅にスマホをいじっています。
不幸なことに、その隣の女の子も
その隣の人と20センチの間隔をおいて座っているではありませんか。
そうだったか。このケースだったか。
この年になってカッコ悪いんですが、
わたし、こういうときに、すかさず
「ちょっと詰めてくださいね♪」とサラッと言えないんですよね。
(なぜか電車のなかで消極的になるタイプ)
言おうかなー、どうしようかなー、座りたいなー、
この気持ち察してちょっとズレてくれないかなー、
と思ってグズグズしている間に
奥にズリズリと詰めることになるというパターン。
もう、この時点で文中には、
座席マナー問題、スマホ問題、主張すべきは主張すべき問題と
議論白熱しそうな「問題」が登場していますが、
わたしが言いたいのは、そのどれでもありません。ごめんね。
わたしが言いたいのはですね。
ああ、あのときの、あの不安は、
「この女性の並はずれた気の利かなさ」を
見抜いていたんだ!
という驚きだったんです。
電車の扉が開いたときの
あの一瞬の水玉メガネちゃんの後ろ姿。
あのとき、あの背中に、
いつも感じたことのない奇妙な不安を感じたのは、
「卓越した気の利かなさ」を察知していたんだと!!
話を広げますが、
背中って雄弁ですよね。
背中は過去を語るなんていいますが、
わたしは、「社会性」を語ると思うな。
そんなこと、ここで力説しているくらいなら、
「ちょっと詰めてくださいねって言いなさい」と言われそうですが、
今回は「勘は当たる」というお話。
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