沢田研二さんのライブにはじめて行ってきました。
なんでしょう。
この胸をかきむしられるような、
幾重にも重なった感情のミルフィーユは。
なんていうのかなあ。
よろこびと
切なさと
敬意と
やるせなさと
ありがたさが
混じりあった
くるおしくも劇的な体験。
そんなこちら側の前のめりな感傷を一蹴する
パワフルなロックヴォーカルと
楽観性と厭世観が絶妙に混じりあったトーク。
つねに観客の湿った感情移入を拒むような距離感もあって
孤独なアスリートのようでもありました。
人がその道で生きる。
くたばらずに生きる。
生きぬく。粛々と。誇りをもって。
その迫力と近寄りがたさ。
「この姿を老醜と思うなら、思え。」
といわんばかりに自分を放り出すこの人は、
「劣化した」「醜く太った」という大衆の心ない嘲笑すら
自虐ギャグに変えながら、
かつて浴びるほど受けた賞賛と同じ程度にクールに聞き流すことで
いつしか勲章にかえ
いのちが終わるその日まで
現役として歩んでいくのでしょう。
(きわめて人間的なグチをもらしながら)
過去の栄光が人々の口端に上らなくなることも
「流行歌手はそんなものさ」と受け入れて。
さすが、メジャーのなかの異端を歩み続けてきた人だ。
だれにマネができるだろう。かっこよすぎる。
死にたくなったら
沢田研二に会いにいけ。
これが、わたしのライブの結論。
この人は、おそらく
想像を絶する葛藤をくぐりぬけて、
いま、ここに、生きているぞ。
いやあ、「生き抜く」ってかっこいいなあ。
そのための路線変更、上等じゃないか。
それにしてもわたしは、
この方の体型が変わっていなければ
こんなに興味をもつことはなかったです。
ジュリー、貫禄つけてくれてありがとう。
「テレビに出ない人」になってからの秀逸なライブ表現の数々を見てなくて
後悔しきりですが、これからの「老いの表現」が楽しみすぎます。
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肯定的に書かれていました。
過去にしんみり浸ろう。生きるための「つっかえ棒」だから。
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