なんて当ブログでも紹介しましたが、
果たして、本当にそうでしょうか?
たしかに花柄でレーシーなチュニックの肩ヒモが
背中にグッと食い込んでいる姿は、
あまり美しくないかもしれませんが、
そんな着こなしばかりじゃないはず。
痛い、痛いってウルサイよ。若造。
と
せめて心のなかだけでも、
異議を唱えようじゃありませんか。
そもそもチュニックという衣服の備えるフォルムは、
どこか牧歌的。
元来は、ギリシャ・ローマ時代の筒状の衣服を指したらしいけど、
それは、まあ、そういうことにしておいて。
「大草原の小さな家」や
「アルプスの少女ハイジ」など
牧場小説(ドラマ)とも呼ぶべき名作のなかで、
オンナ子どもが身につけてきた
エプロンドレスを彷彿としませんか。
風呂敷状に広がるたっぷりとした裾に
摘んだ野の花を包む
摘んだ野イチゴを包む
野原で弁当のパンとチーズを乗せる
乳搾りで濡れた手を拭く
走りよる子ヤギを拭く
など、
さまざまな実用的使命を担わせていました。
そこでです。
私たちも、ボリュームある腰のまわりで、
さらにそのボリュームを強調すべく、
ヒラヒラと手持ち無沙汰に大量の布を漂わせるだけでなく、
何かを包み、運搬するという
実務を担わせてみたらどうでしょう。
プー太郎のチュニックから、
働くチュニックへの
転身です。
実際、現代社会においても
花を摘むとか
果実を摘むとか
野外で弁当を食べるとか
野良仕事で手が汚れるとか、
そういったライフスタイルの女性に、
チュニックは必ずや似合うと思います。
ただし、
化繊でなく、
自然素材。
ヒラヒラでなく、
質実剛健。
大きな麦わら帽に
日焼けした肌、
たっぷりとしたチュニックに
野菜や草花の入った籠を持ち、
適度にシワのある顔。
いいじゃありませんか!
どうです!?
オバサンにチュニックが似合わないのではありませんよ。
蝶のように心さまよう
若い女にこそふさわしいヒラヒラが、
日常の諸労働を担う40代以降の女性に
似合わないというだけです。
私たちの、
私たちによる、
私たちのための
チュニックだって
あるもんね。
コンセプトは質実剛健。
本気です。
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