ウツの時代。ケロリをめざせ!

友人とおしゃべりしていたら、
部下へのグチが
次から次へと飛び出してきた。

「そりゃ、叱ってるときは神妙にしてるよ。
叱られている、その瞬間だけはね!
でも、すぐケロリ!ケロ、ケロ、ケロリ!
ぜんぜ?っん、応えてないの。
もう、あの、ケロリとした顔見たらさ、
もう、腹が立って、腹が立って」

カエル並みにケロケロ繰り返すほど、
その若い男子社員の「ケロリ」ぶりが
腹立たしいと見える。

まあ、気持ちはわかるな。

部下や子どもを叱ったら、

しばらくは、

反省し、
うなだれ、
縮こまり、
卑屈になって
顔色を伺い、
声をかけたら、
ビクンと跳ね上がるくらい
神経を張り詰めていてほしいもんね。

でも、
そんな「ビクン人間」より
「ケロリ人間」のほうが圧倒的に強いんだよなあ。
精神的にタフ。
しかもマイペース。

友人も、心の底では
それがわかっているからこそ、
余計、腹が立つのかも。

私もそうだけど、
彼女も根が「ビクン人間」だから。

そうそう、ケロリと聞くと、
必ず思いだす人がいる。

(彼女の自宅の)テラスで出されたケーキが傷んでいたらしく、
その晩、私は嘔吐して床につき
小野氏もホルストも気分が悪くなったが、
レニだけケロリと平気だった。


出た。ケロリ。

これは、
ナチスに協力したとして歴史的な評価は分かれるものの、
年齢を偽って71歳でダイビングの資格を取り、
100歳で水中映像作品を撮影するなど、
晩年を「バアサンの極限に挑戦した恐るべきバアサン」として生きぬいた
レニ・リーフェンシュタールの自伝「回想―20世紀最大のメモワール」の訳者あとがき。

ここには、彼女が

客が来ると、ケーキのカビをゴリゴリ削ってからサーブ

したとも書かれている。

人前でカビをゴリゴリできるのがすごい
そのケーキを堂々とサーブできるのがすごい
客が腹痛で苦しんでも平気なのがすごい
自分は食べてもピンピンしているのがすごい

ケロリ人間の強さ、ここに見たり。
ケーキは食べたくないけど、
このケロリ感、憧れるなあ。

そこで、レニを偲んで一句。

ケロリと生き
コロリと死んで
空、カラリと晴れ渡る。

大幅な字余り。

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