「あ、いいな。素敵だな」と思う。
でも、
心のどこかでは、
「もう、別に、そんなこと、どうでもいいや」
とも思う。
たとえば、
私の母がデイケアでお世話になっている
グループホームの館長。
どこから見ても
太った、あかぬけない
普通のおばちゃんだ。
自宅をほんの少しだけ改造した
グループホームの
みすぼらしさ同様、
彼女だって、
みすぼらしくないこともない。
彼女が街を歩いても、
男性はもちろん女性だって
見つめないだろうな。
でも、彼女の存在が
私たち姉妹の介護に対する
イメージをどれだけ変えてくれたか、
どれだけ私たち親子を幸せにしてくれたか。
そりゃもう、計り知れない。
そのグループホームには、
洗練されたものも、新しいものも
美の観点からこだわって選ばれたものも
まったくといっていいほどない。
古びた畳敷きの部屋を
さっと清潔な風が吹き抜ける。
その気持ちよさ。
洗練なんてものを意に介せず、高潔に生きる
この世にはさ、れっきとして、そんな道がある。
化粧気のない顔で
ざっくばらんに語りあい、
大らかに笑いあい、
骨太の、節の目立つ手で
誰かの腰をガシっと
力強く支える人生。
おいおい、この私。
残る人生、ちったあ、人の役に立てるのか?
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