「世間」は作れる。世間体という幻想の中身を変えよう。


今はちょっとお休みしていますが、
「Sex and the Age」という連載でメールをやりとりしている
あきらさんに教えてもらって
「家族収容所」という本を読んでいます。


2003年に出版されたものが
3年前に文庫化され、
それにともなって加筆修正もされたとか。


その内容については
また「Sex and the Age」でふれたいと思うので
ここではふれませんが、(ごめんなしゃい)


なかに


・・・「それくらいがまんしなくてどうする」と娘を説得する。
その多くは世間体からだろう。
(中略)
世間というものは、
わずか二十人ぐらいの知人と
その背後に広がる「日本中の人たち」
という幻想から構成されている。



という文章がありました。


わずか二十人ぐらいの知人と
その背後に広がる「日本中の人たち」という幻想



二十人という数字がリアルだなあ。
実際に自分をとりまき、
自分と深い関係のある人たちって
そんな程度の人数かも。


そして、本の内容とは直接には関係ないんですが、
わたし、自分がブログをはじめたり、
ウェブマガジンをはじめた理由がわかった気がしたんです。


別の世間を作りたかった。


わたしの出身や住まいや仕事や学歴などと関係なく
自分が考えていることや思ったこと、疑問に思うこと、
好きなこと、興味のあることを伝えることによって
自分の生きやすい「世間」を作りたかったんだと。


そしていま、やっぱり思います。


世間は作れる。


「二十人」が単位ならば
ふたつ作れば
ふたつの「世間」が作れる。
二十人ぐらいなら、
ちょっとしたサークルに入ったり、
わたしみたいにブログを始めたりすれば
わりに簡単に作れる。


そして現実の「二十人」が変われば
「その背後に広がる『日本中の人たち』」という
「幻想の中身」も少しずつ変わっていく。


幻想が一種類でないとわかるだけで
風景がかわります。


文庫化にあわせ副題が「妻という謎」から、
「愛がなくても妻を続けるために」に変わっています。







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【関連記事】これも、あきらさんに教えてもらった本でした。
あなどれません!「女装」と「若作り」の精神的効能

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コメント

周りを変える

世間てまだありますか?失業したら親戚に恥ずかしいとかですかね?気にならないです。
でも周りの20人がその人の世界を決めるって考えはすごいわかります!逆に言うと自分を変えるには周りを変えるといいですね!本を読むのもドストエフスキーを自分の周りの20人に加えて一気にレベルアップを図るいい方法かも?
最近私なんとスペイン人の26歳の男の友達ができたんです、ジムで。偶然同じ職業、務めてるビルも隣で同僚とランチ行ったり。今日もスペイン人5人連れて焼き鳥に行きます。人種も性別も年齢も違っても気が合う人は合うんだなあ。私の周りの20人のすごいルーキーです。ジムに行く回数も英語も急上昇です。

  • 2015/11/20 (Fri) 12:32
  • まる #-
  • URL
そうか!

『自分の生きやすい世間を作る』

将に!

親元にいた大学四年まで、生きにくくてたまらなかった。
就職で都会に出て、自分と合う人々との出会いがあり、
今はまた九州の地元に戻りましたが、違う世間があると知っているからちゃんとやれています。

少し前からは子どもも手が離れて来たので
大阪や東京にブログで知り合った趣味友などに会いに行くようになりました。
せいぜい年に一二度しか会えませんが、どこかに自分と同じ世界観の人がいるって思うだけで、毎日の風景が変わります(#^.^#)

私もそうやって『自分の』世間を作っているんですね。

以前、うちに世間体の悪い出来事がありまして☆
かなり心配してくれた友人から
「世間の誹謗中傷、覚悟した方がいいよ」と言われました。
もう一人の友人は、
「世間の人ってそんなに他人に厳しいもんかな?」と言っていた。

今までのところ、皆さん寛容で、
内心でどう思ったにせよ、優しく接してくれました。

世間に怯えていた期間、他の世間を探していました。
おかげで随分と自分の世界が広がったように思います。

  • 2015/11/23 (Mon) 18:16
  • asa #-
  • URL

世間体っていうのまではわかります
全然気にしないで生きていくのはなかなか難しいかも
でもその後をどうするか
気にしててもスルーしてしまえばいいのですが

うちの母親はそういう場合は「とりつくろい」ます
あたしはそれがホントにイヤでイヤで・・・
この前も世間体を気にしてか
姪っ子の人生を否定するような言動・・・
結局は世間がせまい小さい人間だと思うんですが
なんか腹立たしいです

  • 2015/11/30 (Mon) 07:57
  • MJ #-
  • URL
読了しました

わたしも、家族収容所、遅ればせながら読んでみました。
生き延びるための技術論に書いてあることを、数年前からすでに実践してたのが、我ながらなんとも言えない気分になりました。
生き延びるためには、快適を探り続けることを突き詰めていくしか報告は見つかりませんでした。
30年以上模索を続けた結果です。
でも、ふらっと、電車を降りたくなったら、降りるかもしれない、、、と最近思い始めてます。

  • 2015/11/30 (Mon) 19:45
  • S子 #0QjNWJMw
  • URL
コメント、ありがとうございます!

★まるさん
おおお、世間が変わっている!
まるさんの出会いによって
もう世間が変わっていますねーー!
ジムでそんな出会いがあったんですか。
自分のいる「この世界」って
小さな一歩で大きく広がるんですねえ。
とてもいい話、ありがとうございます。

★ぶんぶん8さん
お久しぶりです!コメント、ありがとうございます。
書いてくださっている通りだと思います。
ぶんぶん8は若いときに
自分で自分の世間を作る方法を身につけられたんでしょうね。
だから、場所が変わってもちゃんと作れる。
とても素晴らしいと思います!

★asaさん
おお、asa さんはまさしく
「世間」と向き合う時期があったんですね。
そのときに「他の世間」を探した、とサラリと書いてらっしゃいますが、
大変な思いのときもあったのではないでしょうか。
でも、asa さんの周りが寛容だったと感じられたということは、
asa さんが寛容で優しい方だからだと思いますよ。
世間って自分の鏡だから。

★MJ さん
おおお、そうなんですね。
MJ さんが感じられたおかあさんへの気持ち、
なんとなくわかるような気がします。
世間体を気にした「とりつくろい」は、
あまり、よい効果を及ぼさないですもんねえ。
それでも気になってしまう…難しいところです。
姪さんへのMJさんのお気持ちは
姪さんにとっては救いですねーー。

★S子さん
読んでくださってありがとうございます!そっかあ。
ずっと実践してきたんですねー。
そのなかで、自分の楽しみを手放さず、
というか、どんどん探して、作っていって
いつも明るく微笑んで。
時間を重ねるごとにますます憂いのない笑顔になることを
心から願っています。また遊びましょう!!

  • 2015/12/27 (Sun) 22:20
  • カリーナ #-
  • URL

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