先週、取材の空き時間に
某社の営業の男性が
「そこは、イモータン・ジョーで…」などと言って
映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」方向に
みんなの話を持っていこう、持っていこうとしています。
よほど、好きと見た。
わたしはDVDでしか見ていないんですが、
映画館で見なかったことを激しく後悔するほどよかったので、
「よかったですよねえ!」と言いました。
すると営業さん、
おもむろにポケットから
スマホをとりだし、
「僕、こういうの作っているんですよ」
「うん?これはプラモデルですか」
「まあ、そうですね。これはスターウォーズのですが、
これに、こんなふうに汚しをかけるんです」
「なるほど、汚しを」
「はい。どんな環境で、どう動くと、どこが擦れたり
汚れたり、錆びたりするか…それを想像して汚しをかけるんです」
「想像するわけですか、汚しを」
「まあ、そうです。想像して再現するんです」
舞台用語などでも「汚しをかける」っていいますね。
使用感を出してリアリティを表わすために
汚しをかける。
その「汚しをかける」のが趣味の営業さんいわく、
●テーマパークは深夜に「汚し」をかける作業をしている。
●昼ドラが嘘っぽいのは、セットがモデルルームみたいで
「汚し」がかけられていないのも理由の一つ。
●吉本新喜劇のセットに「汚し」はかけられていない。
●ドリフの「8時だよ、全員集合」のセットには
「汚し」がかけられていた。
なるほどーーーー。
わたし「へえ、おもしろいですねえ。汚しをかけるって、
時間と空間に奥行きを与えることなのか…」
営業マン「そう、そう!
そこがどんな場所なのか。どんなホコリが舞っているのか。
雨が降ってやんで、そこで土が固まって放置されたらどうなるのか。
部屋の中でも、人はどのあたりで何をしたのか。
何をしなかったのかが汚しのかけ方でわかるんです」
その視点から見ても
「マッドマックス 怒りのデス・ロードはたまらん!!」
と言っておられました。
ここから無理やり、ブログのテーマに近づけますが、
老いって自然な「汚し」ですかねー。
時間の奥行きと空間の奥行きを表現する
天然の汚し、っていえない?
あああ。なんだか、もう、
いたるところの錆や摩耗やこすれに
友情をこめてほおずりしたい!(笑)
錆や摩耗やこすれは、
「繰り返し」が作ったカタチですね。
想像力を働かせれば、
いろんなことが見えてくる。
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