カラダのラインが出る白いTシャツにベージュのパンツ姿。
胸が、まぶしい。
大きさだけでなく、
ブラの懸命な働きによって
バストが高い位置に、寄せて上げられている。
ボリューム、フォルムともに
非の打ちどころ、なし。
パーフェクト。
しかし。
ヘアスタイルやメイクが
こう言ってはなんだが、
若干、年齢のわりにおばさんっぽいからか。
かなり、違和感。
そそり立つ必要のないところに
そそり立っている「山」を見つけてしまった印象。
いやあ、私たち40代における
胸の扱いって意外と難しいかもしれませんよ。
成形したからといって、
セクシーで若々しく見えるわけじゃないのです。
たとえば、日本伝統の着物。
若い娘は、襟を詰めぎみに、帯を高く結んで
「初々しさ」を出しますが、
年配の女性は、
襟をゆったり合わせ、帯も低めに結んで、
「着慣れた」感じを漂わせる。
どちらも美しいですな。
いや、むしろ
着こなしの「美」という観点に立つなら、
後者のほうが洗練されて、美しいくらいかも。
上に持ち上げて
キリリと
若々しく着るのでなく、
ちょっと、力を抜いて
ゆったりと
垂れ気味に装う美しさ。
私は、これを
「垂れ美」
と名づけたい。
群れとなって咲き誇り、
花見客に飲めや歌えと騒がれる「ソメイヨシノ」でなく、
ちょっと離れて咲く「しだれ桜」の美とでもいいますか。
かのティム・ガン氏が番組で多用したラップドレスも、
胸元が着物に似ているため、
「垂れ美」を引き出してくれるデザインといえましょう。
バストの成形も
全体の着こなしも
「垂れ美」の観点からアプローチすれば、
大人の洗練
にちょっと近づけるかもしれないと考えるのだが、
いかがだろうか?
単に、だらしなくなるだけかい?
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